- 作者: 宮下英樹
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2007/02/06
- メディア: コミック
- クリック: 1回
- この商品を含むブログ (16件) を見る
ハラキリの謎。
侍は、不名誉な死を遂げるよりは、名誉な切腹を選ぶ。
なんでだろうなあ、とずっと思ってた。
誰だって死ぬのは怖いだろうし、自分で自分の腹に刀を刺すなんてとっても痛そうだ。
その謎が、この漫画で少しわかった気がする。
『切腹』と言った所で、自殺と一緒じゃないだろうか。
正しいと思っていた事が、周りから非難され、
あるいは、何もしてないのに悪者扱いされ、
信じてきたものが全て敵に回り、
世界に一人ぼっちになったような感覚に捕らわれる。
その時、侍に残されたのは、自殺しかないんじゃないだろうか。
その事が周りの人間にもよく分かっていたから、
「潔く切腹しなさい(そのまま生きていくのは辛いでしょう)」
という風習が出来たんじゃないだろうか。
だとしたら、この国の人は、昔からデリケートな民族だったんだなあ。