- 作者: 小原愼司
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2007/03/23
- メディア: コミック
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小原作品好きなんですよねえ。
こないだ最終巻が出た20面相の娘も良かったんだけど、
どうにも話が固くてちょっとなあ、って気がしてました。
(なんせ元ネタが乱歩ですしねえ)
んで、完全オリジナルの新作です。
窓際の警察官と女子高生とその妹が、幽霊を退治し、その幽霊とかかわった者を逮捕するという話です。
デリュージョンは直訳すると「妄想」
「幽霊は妄想であり、幽霊が見える人は精神病患者だから逮捕します」
すっごい矛盾してるけど、ゴリ押し。だって国家権力だもの。
すごいよ! 設定が相変わらずイカれてる。
「幽霊退治」「女子高生」という時点で、なんかそっち系のにおいがするもんなのに、
小原作品になると、なんか昭和漫才の香りが漂ってくるからステキです。
しかも小原作品には珍しくちょっとエロ要素も入ってます。
なんでだろう。新しい挑戦かな。
割と上品なエロスなのでいやらしさはないですが。
(最近のジャンプの裸路線は下品なエロス)
アフタヌーンコミックスなので、あまり派手さもなく、お話も淡々と進みますが、
落ち着いて読めるホラーコミックって位置づけで、どうぞどうぞ。
ちなみに予算が無かったのか。
コミックスの帯が、普通の紙なのに半透明風にイラストが描かれてます。その努力に泣ける。