弁護士のくず。

弁護士のくず 5 (ビッグコミックス)

５巻。
万人にオススメしたいシリーズです。

ダメ人間で弁護士の九頭が依頼人から聞いた話より一歩つっこんで問題を解決する人情話。

個人的には、弁護士という職は好きじゃないです。
アレコレと屁理屈こねて、本題と違うとこで煙にまいて逃げるしね。
。。。まあ、同属嫌悪ってのは分かってるからアレだけどね。

でも、このシリーズは好きです。
シリーズの根底に流れるテーマは、
「人間、善でも悪でもない」
「だから、楽な方に行くのは悪いことじゃない」
「かといってしんどい目をしている人が不幸になって良いわけがない」
「争いなんてボタンの掛け違いがほとんどなんだ」

でもねえ。
ボタンの掛け違いも、直そうと思ったら結構手間でね。
ああ、こりゃ単なる誤解だな、って思って誤解を解いても、
また次の誤解がすぐ生まれそうで気力が尽きるんよね。

でも、その気力が尽きるのも「仕方ないよねー」と同意しながら、助ける話。

個人的に好きな話は、ボケた夫の介護をする羽目になった奥さんの恨み言の話。
ボロ泣きした。

これから新しい事や新しい世界に向かう人には、ぜひ読んでもらいたい一冊。
周りの人の見方が変わるかもよ。