そらを自由に飛びたいな

おっさんのぼやきです。

東京トイボックス、大東京トイボックス


東京トイボックス(1) (バーズコミックス)

東京トイボックス(1) (バーズコミックス)

東京トイボックス(2) (バーズコミックス)

東京トイボックス(2) (バーズコミックス)

大東京トイボックス(1) (バーズコミックス)

大東京トイボックス(1) (バーズコミックス)

大東京トイボックス(2) (バーズコミックス)

大東京トイボックス(2) (バーズコミックス)


大手企業のやり手OLだった月山は、その能力をねたんだ上司によって左遷されてしまう。
出向先は秋葉原の存続してるのがやっとのミニゲーム制作会社。
この会社を立て直すのが月山に与えられた仕事。
今まで通り、効率と利益を考えればパチンコムービーが一番儲かるのだけれど、それを良しとしない天川に対して腹を立てる月山。
なぜ、ダメなのか。面白いとか面白くないとか何言ってんだお前は。


というあらすじ。


「ゲーム会社に現実におこりうる事態」を元ネタにしている為か、単なるご都合主義に終わってないです。
(あ、でもモバイラーのオチは、連載存続の危機があった為か、ご都合主義です)
曖昧な「面白いゲーム」「売れるゲーム」といった表現ではなくて「シリーズ何作目」「海外も含めて30万本のセールス」といった具体的な数字が出てくるので話に深みがあります。


会社が存在してる場所が秋葉原という事もあり、秋葉原のちょいネタもあります。
自分は秋葉原にはあまり詳しくないんだけど「会社の下の階に執事喫茶がある」という設定には笑いました。
打ち合わせや会議はその喫茶の個室を使う、という展開もあったりして零細企業のフットワークの軽さがうかがえます。


あと、他のゲーム制作をテーマにした漫画と違うなーと思ったのは「仕事場が汚い」「作ってる人間が汚い」「スケジュール表が汚い」の3点。
こういうリアルさは好きです。


ゼビウスドルアーガなどの不親切なゲームに憧れてゲーム屋になった天川が、現在の『親切じゃないと売れない』ゲーム業界に対してどういう答えを出すのか。
月山の「キャリアウーマンが家に帰ったら小豆ジャージ」って、それは狙いすぎじゃないのか。
自分はすごいツボだぞ、このやろう。


「そういうわけで、仕様を一部変更する!」


以下、続刊です。

作者のページ『難民チャンプ』
http://blog.chabudai.com/?cid=34905