そらを自由に飛びたいな

おっさんのぼやきです。

精神論には精神論を。


「やる気が足りん!」「なせばなる!」「根性だ!」


とまあ、そういう話で人に何かをがんばらせようとする人は、最近は嫌われる。


確かに無茶な話であるし、理屈も何もない。
そりゃ嫌われるだろう、と思う。
全国の体育教師が「体罰」の名の元に片っ端から処分されてるのを見るとああ、ほんとに嫌われてんだなあ、と思う。


でも、例えば。
たった今、F総理が「おまいらムカついたから今から戦争するぞ。相手は北な。よし、総動員令発動だ」って、赤紙出しまくったらさ。


もはや理屈じゃどうにもなんないじゃないですか。
逆らったら、自衛隊か警察が来て、連行。
仲間を集めようにも、人が集まっただけで「この場所での集会は禁止されています」って連行される。
この例は極端だけど、実社会でもそういう事は多々ある。
いや、学校内でもそういう事は結構あると思う。


友達はおらず、いじめっ子に目をつけられて「万引きしてこいよ。逆らったら殴るぞ」的なね。
全然、理屈に合わない。反撃しても従っても自分が損をするだけ。
今そこにある危機』に対しては力を行使するしか方法がない。
だから、根性論や精神論が出てくる。


そして、マッチョな人たちは、かつてその根性論や精神論でどうにかなってきた人たちなんだと思う。


精神論とは言わば、心を動かす方法です。
ただ、方法を知ったからといって、誰も彼もがすぐに実行できるわけではありません。
パソコンの仕組みを知ったからといって、すぐに使えるわけじゃないのと同じです。


彼らは何十年と精神論について研究してきた人たちですから。
専門用語が難しすぎて、一般人には通用しない事もあります。


最近、疲れたサラリーマンやOLに人気の「人生をハッピーにする10の方法」的な本は言わば、精神論を一般向けに翻訳した本です。


そう、精神論が悪いんじゃないんです。
大学で言うなら、とても優秀な学者が講義をしてるのに学生が理解できなくて「あの先生ダメだよな」って言うのと同じです。


もちろん教師なんだから伝える側にも問題はあります。
でも、伝えられる側にも問題があります。
その事に親御さんが気づかず「教師が悪い!」と言うのがダメなんです。


分からん人が分からんものに対して「分からんから悪い!」と言ってる、ってのが問題なんです。


つまり。あほが悪いんです。