道路財源の「1年先も見てないなあいつら」な話を読んでて、ふと思い出した。
昔読んだ「まずは一報ポプラパレスより」というスパイ小説。
- 作者: 河出智紀,鷹城冴貴
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 1996/10/04
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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国の政治の一切を取り仕切る王女を暗殺するべく送り込まれたスパイが、王女の補佐のフリをしながら暗殺の機会を狙う、というストーリー。
まあ、話の内容はさておき。
この小説の中で、切り開いて整地すれば利益ウマーな森林が出てきて、スパイは当然、王女の補佐として進言する。
「あの森を切り開けば、予算不足なんて解決するじゃないですか。いずれ誰かが切り開くんです。王女一人が意地を張っても、200年後にはあの森は無くなってますよ」と。
それに対しての王女の回答がタイトルの「それでも200年は守れるじゃないか」です。
好きな小説です。
*
「暴力の都」という漫画があります。
- 作者: 中祥人,戸田幸宏
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2000/01
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あ、12巻しか検索で出てこなかったのでアレですけど、12巻に乗ってた話かどうかは覚えてません。
「真実をとにかく追究する」という以前の久米時代のニュースステーションを過激にした感じのニュースキャスターが活躍する話なんですけどね。
やっぱニュース物って事で汚職政治家が出てくるんですよ。
んで、最後は自首して捕まるんですけど、この自首の時にですね。
政治家が若かりし頃、学ラン着て蒸気機関車に乗って「オレはこの国を変えるぞ!」って決意した事を思い出して、涙を流すんですよ。
「どこで間違っちまったのかな」って。
なんか日本の政治家を見てるといつもその場面を思い出します。
2世だとか、3世だとか、政界のドンだとか言われてたって、元々は自分と同じような「何かしたい!」って思う若者だったと思うんですけどね。
最初から腐ってたという可能性も否定できませんけど、全員が全員そうでもないと思うんですよ。
彼らはどこで間違ってしまったんでしょうかね。
彼らは、彼らの心の中にいる若者とどう向き合ってるんでしょうかね。
何が悪くて、何がいいのか。
難しい事はわからないですけど、なんとなく彼らは病んでるな、という気がします。