そらを自由に飛びたいな

おっさんのぼやきです。

シナリオのないRPG。


RPGにシナリオは不要』に対するシナリオライターの考察
http://togetter.com/li/24171

シナリオは薄めで自由度あげて!、シナリオはセリフじゃなく世界観で醸し出せ!、シナリオに頼らない面白さを目指そう!、というゲームは理解できるんです。私が直面した謎は「コンシューマRPGにはシナリオは要らない。何故ならユーザーはシナリオなんか要らないと思ってる」というものなんです。


ここでいう『シナリオのいらないRPG』は、多分、ウィザードリィ世界樹の迷宮などのような「キミは冒険者だ! さあ、幾多のダンジョンを踏破したまえ。あとはよろしく!」という内容のものだと思う。
(どっちも売れてますね)


ウィザードリィの古参のファンに聞いてみると「顔グラフィックも邪魔」だそうなので、グラフィックはダンジョンの構造を示す線画とモンスターの絵さえあればよく、あとは全部文字だけ。魔法の効果も文字で説明してくれたらそれでいいそうな。ストーリーはもちろん「ダンジョンの奥に行け、以上」で良い。
んで、実際、彼はいまだにファミコンウィザードリィのリメイク版を遊んでいるし、ネット上で同じ趣味仲間と交流もしているそうなので、それなりに人数はいるようだ。


ちなみに自分は以前、ホントにシナリオって必要なのかを体感する為に、世界樹の迷宮を遊んだんだけど、名前を思いつくのがめんどくさくて、適当に本棚から拾った漫画のキャラクターの名前を拝借した。
すると遊んでいる内に、自分の頭の中で「ワイワイワールド」が作られていて、頭の中でパーティ内の交流を始め、助け合ったりケンカするようになった。面白い。


おそらく、自分が今まで見たり聞いたりしてきたどこかのストーリーやセリフをあてはめて創作をしてしまったんだと思う。
これはこれで面白かった。けど、なんとなくキャラクターの元作品に悪い気がして、やめた。
多分、あてずっぽうで「スティーブ」とか「レイチェル」みたいな外国人によくある名前をつけたとしても、やはりどこかからストーリーやセリフを持ってきて付け加えたと思う。


んで、このような状態であれば、女王様のありがたい水先案内も、敵司令官の涙なしには語れない開戦秘話も、正直「俺の世界観を壊すな」という反感しか買わないと思う。


そういう意味では「ユーザーはシナリオを求めていない」とも言える。
ただ、そういうストーリーやセリフのストックがあるプレイヤーばかりではない。
そういう創作話を思い浮かべない人もいる。
良い悪いではなく、そういう価値観の人もいる、という事。


メシ屋で店員を呼ぶのにボタンを押すシステムを「便利」と思うか「味気ない」と思うか程度の違いだと思います。