そらを自由に飛びたいな

おっさんのぼやきです。

今日から通ぶれるにわかサッカー術。

面白そうなお題が出てたので勝手に答える。
サッカー観戦が初心者すぎて何を質問すればいいのかすら分からない
http://kirik.tea-nifty.com/diary/2010/06/post-6f73.html


一応、全部マジレスで。

 11人全員で球にわーっと群がるんじゃないんだから、ボールの回ってきそうにないところにいる奴はゴロゴロしながら体力温存しておけば「終盤、足が止まりました」とか言われずに済むんじゃないの? 

実際にコレやると次走りだした時に足つります。走り終わった後は歩いたり軽く走るぐらいが丁度いい。んでどうせ移動するなら、有利になるポジションへ向かった方がいい。
これを単純に考えると、味方の攻撃陣は敵ゴールの真ん前にいるのが理想。パスもらってポンと蹴ってゴールできるし。
でも、敵守備陣もバカじゃないからそれに合わせて張り付いてくる。
すると、お互いのゴール前にダンゴ状態になって寒い事になる。
これを防ぐ為に『敵守備陣よりも敵ゴールに近い位置でパスをもらってはいけない』というオフサイドルールが取り入れられた。
これにより「敵ゴールに一番近い位置でありながら、敵守備陣よりちょっと手前」をキープする必要が出てきて、敵守備陣はそれを邪魔するので、常にその位置を求めて走りまわる事になって、休めない。

なんとかかんとかが組織的サッカーだから強い、って言うけど、一人のボールを持ってる人に組織的に動くってことは二人以上張り付くわけだから、相手より二倍消耗するから弱いんじゃないの? 

悪い例えを持ち出すと、ひったくりを捕まえるのに、1人の警官が追いかけて捕まえるのはしんどい。二人の警官が挟み撃ちにすれば楽。だいたいそんな感じ。
あと格下が使う戦術的に「敵に仕事をさせない」というのがある。
だから今大会の日本は数人で囲んで距離を縮めてダンゴ状態でワヤクチャにしてボールを奪う。相手がどんな技術を持っていようと関係ない。いわゆるフクロ

最初のフォーメーションがどうとか書いてて、4-4-2とかいうけど、DFの人やGKがシュートしてもいいんでしょ? 消耗しそうなポジションはバレーボールみたいにローテーションすれば疲れないんじゃないの?

上で書いた通り格下は「自分たちは時間いっぱいで持てる技術をフルに活かして」「敵には仕事をさせない」が重要になる。
つまり「他のポジションも出来ます」という選手は、他のポジションに練習時間を割いた分、メインのポジションの練習時間が減ってるわけで。その上で、実戦で使うかどうか分からん技術、となれば単純にスキル振り分け失敗。
平たく言えば「オマエ、戦士なのになんでハンパに魔力あげてんの?」な状態になる。
先天的に器用な選手はともかく、そうでない選手を器用に仕立て上げるのは格下としては損なんです。
とはいえ、サッカーでは交代枠が3人分しかないので、似た様なポジション間で移動できる程度の器用さがないとベンチに入れないんですけどね。

相手の空いているスペースにパスを入れて云々って言うけど、ボールに向かって常にスペースは閉じられているわけだから、相手の後方にスペースが空いてもそこに人を送り込んだら自陣のスペースが空くんじゃね? しかも、自チームがボール持ってるんだからスペース埋める奴が一人少ないわけだし。

フォーメーションは基本的「ボール持った敵を最短距離で挟み撃ちに出来る」ように組んであります。
守備側は「まんべんなくどこからでもかかってこい」な状態。
つまり、攻撃側は守備時のフォーメーションのままつっこむと、相手に挟み撃ちされる可能性が高い。
なので、守備時のフォーメーションを少し崩して、わざと偏った攻撃をする。
具体的に言えば、守備側フォーメーションでは1人しかいないサイド(端っこ)に、攻撃側が2,3人で突撃かければ、守備側はフォーメーションを崩して守らざるをえなくなる。
フォーメーションが崩れれば、どこかに隙が出来るので、得点できる可能性も上がる。
もちろん、攻撃してる最中にボールを取られれば、偏ったフォーメーションのままなので元に戻るまでは隙だらけです。怖いね。
だから「一回負ければ終わり」というトーナメント方式では安全策として守備中心のカウンター一発勝負、というスタイルが多く取り入れられる。
ちなみにサイドから攻め上がって、ゴールライン際からクロス(ゴール前にボールを)上げて、ヘディングなどでシュートする事を『三角攻め』と言います。
。。。エロい事想像したやつは耳元でブブゼラの刑。

なんかGKがぽかーんと遠くに蹴ってみんなへディングしてるけど、ヘディング後とかって結構な割合ボールが相手ボールになっちゃうんだが、あれでいいのか?

良い。相手陣の中で競り合ってるから相手側のボールになりやすいのはしょうがない。
運良く自分たちのボールに出来れば敵陣の中で自分たちがボールを持つ(=攻める)事になるし、相手側のボールになったとしても、自分たちは守備時のフォーメーションのままなので、敵陣の中で守備が出来る=ボールを取りやすい。
サッカーは基本的「まぐれでもなんでもゴールにボールをいれたら得点」というゲームなので、敵陣でプレイする方が有利なんです。

競り合ってヘディングしてるときとか、なんかラリアット食らわせてる選手がいるんだが、あれは戦術か何かか。

「めいっぱいジャンプしようと思ったら、思わず腕がのびちゃって、あたっちゃったんだよ、そこに相手がいるなんて思わなかった」という技術です。
ハンドでもそうですけど、サッカーのルールは『故意じゃなかったらオッケー』という審判の俺ルールがあるので、そういう技術が育ちました。
あと、ボールを狙うふりして足を狙う、っていう『削り』というのもあります。
ヘディングで後頭部頭突きとか、落下時に踏みつけるとか色々あります。大体、故意でやってますが、それを故意に見せないのが技術です。
ちなみに、食らったフリして倒れこんでファウルを誘う、というのもありますが、失敗して審判に見抜かれるとイエローカードつきつけられます。

なんか本田△とかみんな書いてるけど、本田が担当しているのは最終工程であって、道中を埋めてる選手のほうが偉いんじゃないの? やっぱり本田じゃなきゃできない何かがあるのかな。観ていて良く分からん。偶然そこにおっただけと違うの?

どっちが偉いかというと「点を取ったやつが偉い」です。
どんなに技術があろうと有利に運ぼうと点を取る確率が高くなるだけであって点を取ったわけではない。
サッカーは点を取らねば勝てないので、点を取ったやつが偉い。
逆に「敵に点を取らせなかったやつ偉い」にもつながるのでGKも評価されやすい。
ちなみに本田選手は、実はその道中を埋める役目も果たしてるので、すごい選手だと評価されてます。
そこらへんは、ニュース番組ではなくサッカー特集番組などのリプレイ&解説を見ると良いと思います。
ニュース番組のダイジェストは尺で切るんですけど尺だとそれまでの動きがよくわかんないんですよね。

結局、あんまり試合を観ていないので、どういう動きをしている選手が凄くて、どいつがクズなのかが良く分からない。みんな分かってて観てるのかな。凄いな。

細かい技術とかはよくわからなくても「あの選手速い!」とか「あいつのシュートこええ!」とかでワーキャー言ってても楽しい気がします。


双方シュートなしで地味な試合展開は、見慣れてる人でも退屈になります。
以上、にわかによるにわかサッカー解説でした。