そらを自由に飛びたいな

おっさんのぼやきです。

回りまわって笑い話だなあ。

朝ラッシュ時の女性専用車両にてOLさんが騒がしい子供連れの母親に向かって「これから皆働きに行くんです。下りてもらえませんか」と言ったそうで。
子供連れの母親は何も言い返せず、半泣きで子供と一緒に下りていったとかどうとか。


ホントにあったかどうかは分からない。
でも、ありそうな話だと思う。
大抵の人がそうだと思うけど、自分も例に漏れず満員電車が大嫌いです。
あれがもうちょっと気さくに隣に立った人と「ハロー」「ヘイ、ヤな天気だなブラザー」などと世間話のひとつも出来るような場であれば、まだマシだと思うんだけど、あいにく日本にそんな文化は無い。
そんな会話が出来るのは、せいぜいバス停ぐらいか。
「箱の中では静粛に」というルールでもあるのか、エレベーターの中ですら押し黙ってしまう。
個人的には、少しぐらい喋った方がストレス発散になって良いと思うんだけどなあ。


自分も基本的には静かな方が好きだけど、人がワラワラいるのに静か、というのは不自然な気がする。
「人がいるなら音がする」
それって普通だよねえ。忍者なら別だけど。
その音が不快であるなら「不快だ」と言ってもいいと思う。
でも「不快だからあっちいけ」は、どうなのかな。
ましてや「自分たちは特別なんだから、うるさいやつはあっちいけ」というのは輪をかけてどうかと思う。
っていうか「自分は特別。お前は違う」ってのは差別だよねえ。
これが女性専用車両で起きた話だ、ってんだから、笑い話だよねえ。


だって30年前なら、タバコくわえた臭いおっさんが「女子供が朝っぱらから電車乗ってんじゃねえよ」とか言ってたわけで。
当時の働く女性と言えば、大事な仕事は全部男に取られて、能力があろうと頭がよかろうと「女はお茶くみだけやってりゃいいんだよ」とスチャラカ男性社員の雑用助手みたいな扱いだったわけで。
その立場をどうにかするべく、大勢の女性が「いまどき男だ女だ、って古臭い」と切り捨てて男だらけの中で突っ張って働いたり、働く女性の背中を押してきたわけで。
(ここらへんは現在進行形ですね)


「男の肩身が狭い」「女が強すぎる」と言われるご時世になった途端に、女同士で仲間割れ。
タバコ臭いおっさんが、タバコの匂いを隠す女になっただけで、なんも変わりゃしねえ。
ちょっとした笑い話だと思うんですが、どうですかね。