今日、友人と話をしていて思い出したので書く。
昔々、ずっと昔、おじいさんのそのまたおじいさんの。。。というほど昔ではないけれど、自分が学生の頃。
当時、付き合っていた彼女からチョコレートをもらった。
最初から「いらないよ」と言っておいたのに、だ。
自分も相手もそんなに裕福な暮らしをしていたわけじゃない。
相手には「僕ではなく君自身の為にお金を使え」と言っていた。
ところが、自体はちょっとしたハプニングを巻き込んだ。
自分の女友達が、自分の為にチョコを用意してくれたのだ。
「いつも世話になってるお礼」だったと思う。
まあ、友達とはあまり肩肘張るような間柄ではないし、色気のある話でもない。
その場でササッと食ってしまった。
んで、この話を聞いた彼女が「じゃあ、自分もチョコを用意しなければ」とチョコをデパートから急ぎで買ってきた。
彼女としてのメンツなのか、女としての何かなのか、人としての礼儀作法なのか、まあ、そこんとこは未だに分かっていない。
なにはともあれ、自分は彼女から生まれて初めてチョコをもらった。
そりゃもう、飛び上がるほど嬉しかった。
喜んで、嬉しくて、カバンを開けてチョコの存在を確かめてはニヤニヤしていたりした。
なんだかんだ言っても、自分もチョコは欲しかったのだ、と思う。
だから、大事にとっておいて、休日にのんびりじっくり味わって食べようと思った。
これが良くなかった。
チョコを食べていないことが彼女に知られた途端「何故、あの女のチョコは食べて、私のは食べないのか」と怒られた。
理由は説明した。
大事にとっておいて休日に食べる予定なのだ、と。
女友達のチョコは気軽な関係だったから、パパッと食べたのだ、と。
けれど、納得がいかなかったらしく「自分のチョコはすぐに食べなかった」ということで、ずっと怒っていた。
女ゴコロは難しいなあ、という思い出話。