派遣会社のヤローめが、日和やがって「えー、辞めちゃうんですかー?いや、もうちょっと様子を見てですね、辞めてもお互い損になるだけですし」とか言いやがる。
お互いは損にならねえよ。あっちが損するだけで。
オレは損とは思わん。
つか、今の職場のままだと今度の文フリに本出せるかどうかすら危うい。
それぐらい残業キツい。
■だから、猫をかわいがってみた。
全力で逃げられた挙句「ふしゅー!」って怒りに目覚めた時の山のフドウみたいな声を出された。
ラオウでも負けるレベル。
しかも、お邪魔しましたー、ってドアしめたら、中で大暴れしていた。
うむ、なんかすごく悪いことをした気がするぞ。
■三歩進んで振り出しに戻る。
人間関係においては、そんなことが多い。
ちゃぶ台ひっくり返す、というか。
飽き性なんだろうなー、と思う。
今日は女性三人と話をして、三人ともから侮蔑のこもった言葉をいただいた。
なあに、慣れっこさ。
ショック受ける度にリスカしてたら、とっくに手首がなくなってらあ。
■好きです、かー。
言われたことないなあ、と思いかけて、いや、あるぞ、と思いだした。
中学の頃、同級生の女子に言われた。
といっても、養護学級に通う子で。
「○○くんと、○○くんと、○○くんと、一番好きなのはかまちゃん」
そんなふうに言われた。
男子達はバカにしきった口調でゲラゲラ笑っていたけど、自分は特に止めなかった。
「ありがとう」とか返しながら、なんとなく申し訳ない気がした。
その前にも、幼稚園の頃、同じ様な女の子と仲良く遊んでいた。
成長するにつれて「彼女は違う教室へ通う、自分とは違う子なんだ」と認識するようになり、疎遠になった。
中学校へ上がるころには、その彼女は一人で過ごすことが多く、たまに狭い町の中ですれ違っても、挨拶もかわさないような関係になった。
自分はとても器の小さな、つまらないことにこだわる人間なのだ、と思い知らされた。
「好きです」と可愛い女の子に言われたいなー、と思いながら。
可愛い女の子限定である自分がひどく醜く感じる。
そういう意味で言えば、今日、けちょんけちょんにされたのは、慢心を叱られたようで、少しスッとした。
自分で自分を叩けないので、誰かに叩いてもらうしかない。
情けないなあ、と思いつつ。
■今日の猫。
とても怒っている。