道理を通し切れば、無理も引っ込む。
自分はどちらかといえば、こちらのタイプだ。
世の中、道理と無茶なら、無茶が強いと思われてる。
けどそうじゃない。
パワーの問題であって、どちらが強い弱いじゃない。
■例えば警察は道理の権化だ。
少なくとも日本国内で警察に逆らって無事で済むやつ、ってのはなかなかいない。
あれは公権力という力があるからだ。
民間でも客商売やってりゃ、無理を言われることがある。
押し負けることだってあるだろうし、下げたくもない頭を下げることだってあるだろう。
けど、それは無理を言うやつが強いからだ。
決して、無理が強いわけではない。
現場において、往々にして無理が押し通ってしまうのは、無理に打ち勝つだけの道理という武器を現場が与えられていないから、ただそれだけの話だ。
■じゃあ、客商売における武器ってなんだ。
「客を選ぶ権利」だ。
契約の基本は「双方の合意のもとで」なのだから、店が客を選んだって、何の問題もない。
ただし、差別的な扱いや相手を侮辱するような扱いをする場合はもちろんアウトだけどね。
「あなたの要求するサービスは、相手が誰であろうと当店では用意できませんので、お帰り願いたい」
これはセーフだ。
一流レストランが「ジャケットをお召しにならないお客様はお断りいたします」って言ってんのと同じ。
Tシャツ一丁では、相手がローマ法王でも入店させねえよ、という話なので、別段違法でもなんでもない。
■この武器を現場の人間に渡さないから、ストレスが溜まる。
ストレスが溜まるから、薄給じゃ働いてくれなくなる。
薄給で働いてくれないから、給料をあげたり、使えない奴を雇ったりしなきゃいけなくなる。
つまり、非効率的になる。
業績がいい時は気が付かないし、
業績が悪くなってからじゃ、なおさら見る余裕はなくなる。
いいかげん限界まで痛んだ歯をチェックしてもらった時にはすでに手遅れだ。
■と思うんだがね。
まあ、多少の非効率に目をつむっても、悲鳴をあげながら倒れる現場人員をてきとーに入れ替えてるだけの方が「仕事が楽だ」ってやつがいるんだろう。
そりゃー、若者が就職したがらないのも分かる。
■今日の猫。
割と早めに懐きかけてるララと、相変わらず懐かないビビ。
思うに、ララはあまり頭が良くないっぽい。
かわいいのはかわいいんだけどな。
ふーむ。
俺が幼児にやたら懐かれるのと関係があるのだろうか。
もしや、同レベルと思われてるとか。
うん、まあ同レベルなんだけどな。