「日本語の勉強も兼ねて、本を貸してほしい」と中国語の先生に言われた。
とても難問だ。
難しすぎてもよくない。
簡単すぎてもよくない。
なによりも、面白がってもらえる本がいい。
というわけで、本を2冊選んだ。
■まずは小説。
自分はあまり小説を読まない。
なにせ、小難しい話がなにより苦手だ。
単純明快、そして明るさのある話がいい。
その上で、読み手を惹きつける謎があれば、最高だ。
というわけで、この一冊。
- 作者: 北村薫,高野文子
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 1997/11/21
- メディア: 文庫
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北村薫。
高校の頃に、公民館の図書室から借りて読みふけった。
それだけじゃ物足りなくて、自腹で買ったのがコレ。
北村薫作品には、やたら深刻な話が多いけれど、これは軽い。
サクッと読める。
裏も表も明るい二面性を持った探偵役のヒロインがとても魅力的だ。
だから、読みやがりやがれってんだべらぼうめ。
■んで、漫画。
日本を知るなら漫画だろう。
「日本と言えば」と考えながら本棚を眺めたら、すぐに見つかった。
- 作者: あずまきよひこ
- 出版社/メーカー: メディアワークス
- 発売日: 2003/08/27
- メディア: コミック
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「よつばは無敵だ」と、とーちゃんが言う。
よつばは普通の子供であり、風邪も引けば怪我もする、頭脳も人並み。超能力もなければ、多分、スクーターにハネられただけで死んでしまうだろう。
だけど、とーちゃんにとって「よつばは無敵」なのだ。その感覚がいい。
家庭の中でもっとも弱い子どもが主役になる感覚を、日本人は知っている。
「あなた」「おまえ」と呼び合っていた夫婦も、子供が出来た途端に「ママ」「パパ」と呼び合う。
(「私はあなたのママじゃないわ!」なんて文句もあるけれども)
日本中、すべてのものが、子供と触れ合った瞬間に「子供と○○」になる。
主役は子供だ。
そして、爆発もなければ、殺人事件もケンカもないし、地球の命運なんてどこ吹く風、そんな平和で退屈な世界観を持つ漫画がやたらめったら売れている、というのが、日本の良いところだと個人的には思う。
■今日の猫。
ふすまの裏側がツルツルした板張りになっていた。
ので、ふすまを外して、板張りの方を猫に向けてはめなおした。
。。。なんで、こんな単純なことに気づかなかったんだろう。