そらを自由に飛びたいな

おっさんのぼやきです。

食い物がうますぎると笑いながらキレることが判明。

 
昨日の肉がまだ余ってたので、10年ぶりにすき焼きにして食うことにした。とはいえ、昨日食った時も「まー、こんなもんか?」ぐらいだったので、それほど期待もせず。
 
なんで今まですき焼きを食わなかったか、については簡単に説明すると「食べようと思ったけどー、一人で食べるのはなんなのでー、誰かと食べる時を待ってました―」だ。
大体自分の人生の幸薄加減はこのへんの見栄っ張りにある気がしてならない。
 
肉は少なめにして、牛脂と野菜をタレでくつくつ煮込んで、食べる前に肉を濃い色のタレに埋め込むようにして投入。
 
んで1分待つ。
 
■うまそう。
 
見た目はなんか醤油で煮込んだような色してるけど香りが違う。香りが甘そう。さすがヤマサ。
あと、多分、実家で食ってた香りと一緒だと思うので、すき焼きの味付けが全国区であることが判明。すごいなすき焼き。
 
生卵をてきとうに溶いて、肉にからめて食ってみた。
 
■うまっ!
 
なにこれ、うまい。うまいなんてもんじゃない。うますぎる。
 
誰? これを俺の人生から隠してたの誰?(自分)
ありえないんですけど。まじうまいんですけど。
 
腹立つわー。
 
ネギもタレが染みててじゅくじゅくだし、糸こんにゃくなんてこれだけで一玉食べたい。しゃきしゃきの春菊の香りがすき焼きの香りと相まって、いい刺激になっとるね。焼き豆腐、お前がヒーローだ。
もう、これ肉いらんやん。野菜だけでええわ。
 
しかし、腹立つわー。
世間のもんは、こんなええもん食ってんのか。そりゃ歪まないよ! ひねくれないよ! 健全に育つよ! のび太は他人の幸せを喜び、不幸を悲しめる子になるよ!
そうか、俺の十年にはすき焼きが足りなかったんだ。だから、こんなにひねくれてしまって、作品読んだこともない人から「あ、作家っぽい」とか言われるんだよ。それ褒め言葉じゃないよな、絶対!
 
■そんな感じで。
 
夜中に、炊事場のフライパンの前で、お茶碗片手に、ぐふぐふ笑いながら、キレてました。
(そこに椅子があればどこでも食卓になる、という事実に最近気づいた)
 
肉もまだまだ余ってるので野菜買い足して、明日もあれ食べよう。
 
すき焼き食べて、俺も今から健全な子になろう(手遅れ)