こないだ、飲み会で「以前の仕事」について話を聞いた。
というか、オッサンに語られた。
曰く。
「全然分からないままこっちの業界きたけどなんとかなった」
曰く。
「専門用語も現場も知らないけど、営業ならできるから」
曰く。
「3千万円の予算でメアドを15万件ゲットする仕事をした。10万件しかとれなかった」
それがオッサンの「面白いお話」らしい。
自分は学がないせいか、その面白さはちっとも分からなかった。
だから、話を聞きながらサラダのキュウリをパリポリかじった。
■オレの話は。
「まず第一に『客の嫌がることをしちゃいかん』と教わった」
「現場や取引先を困らせちゃいかんから、分からないことは調べて、それでも分からなければ頭下げて聞く」
「売上0円、という日が続くと、酒に逃げられない体質を感謝するようになった」
なんというか、真逆だ。
自分のやってきた仕事を振り返ると、あまりの華の無さにびっくりする。
比べると、卑屈になってしまいそうだ。
でも、卑屈になったところで、過去が変わるわけでなし。
仕事のやり方だって、いまさら変えられん。
どうひっくり返っても、街角でキャッチセールスとかは出来そうにない。
見るから人からすれば「下の方」に見えるかもしれないけど。
自分から見える景色は、いつでもフラットだ。
まずは見えるものだけ信じていこう。