本屋に行くと「TOEIC対策はこの一冊で大丈夫!」的な本が何十種類も並んでるんですけど、参考書系の出版社は必ず一冊出版しなさい、みたいな業界ルールでもあるんですかね。
英語学習を始めるにあたって、こんな本を読みました。
そういうことか、と手のひらポンすることがちょいちょい載ってました。
自分の体験とリンクする点を抜き出してみます。
■訳さない。
本の中では「have」が例として挙がってました。
日本語に訳するなら「持つ」ですけど、実際には「(私は)兄がいます」も「ピザを食う」も「犬飼ってる」も全部「have」なんですよね。
だから直訳しようとしちゃいけない。
「have」という言葉に込められた意味を考えて、イメージとして理解するのが正しい。
■言葉は噛み砕く。
「昨日、遊園地に行ったけど混んでたから諦めた」
という文章を英語にする場合、英語上級者同士なら、そのまま英文にすれば良い。
でも、難しい単語って、そもそも相手が理解してくれるとは限らない。
『混む』という言葉を英語にしても「『混む』ってどういう意味だ?」と返されたら余計に困る。
だから、まず文章を分ける。
「昨日、遊園地に行った」
「混んでたから、諦めた」
次に「行った」「諦めた」だと結論がわかりにくいので「行かなかった」とする。
さらに「混む」だとわかりにくいので「人が多かった」と直す。
「昨日、遊園地に行かなかった」
「人が多かったから」
これでも通じる。
カタコトだけど、試験で高得点を目指すわけじゃないなら、これでいい。
複雑な表現や正しい表現は、会話をしていく中で身につけていけばいい。
■ということから。
昔から思ってたことで、中国語学習の時にも感じたことだけども。
英語やる前に日本語できなきゃダメだわ。
だって「彼は冷静だ」って言葉も、相手が『冷静』という難しい言葉を理解してなきゃ通じないわけですよ。
『冷静』ってどういう意味?それっていいこと?わるいこと?
それなら「彼の脳はコンピュータだ!すごいやつさ!」の方が伝わるかもしれない。
文章を噛み砕いてわかりやすい表現にするには、母国語の上達が必須、ということ。
だから、母国語すら未熟な十代で学ぶ外国語が難しいのかもしんないね。
■余談だけど。
昔、とんねるずの石橋貴明さんが「英語の感情表現は『so happy(楽しい)』だけ覚えておけばいい」という話をされていて。
嬉しい時はそのまま笑顔で言えばいいし、不満がある時は怒った口調で言えば、言葉とのギャップでめちゃくちゃ怒ってるように聞こえる、と。
案外、そういうもんかもなー、と思いました。
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