読まなあかんなあ、という本をamazonのほしいものリストに入れてるんですけど、読み終わるより追加するペースの方が早くて、誰か俺に速読か、あるいは一日を48時間にする魔法をください。
■これも『科学』に入れよう。
科学の定義は、人によると思うんだけど、概ね「同じ条件である場合、誰がやっても同じ現象になる法則を発見する」あたりが共通の定義じゃなかろうか。
例えば、三角形の内径の和は180度だ。誰がどう測っても、どう計算しても180度になる。
けれど、養老孟司さん曰く。
「現実に紙に鉛筆で三角形を書いたとする。しかし、素粒子レベルで見れば、鉛筆の線も変化し続けているのだから、それはもう『同じ条件』ではない」だから「曖昧なものとして排除されてきた『人間』も『科学』に入れることが出来るのではないか」というアプローチの本。
とても難しくて、全11章の内、9、10章あたりはミトコンドリアがどうこう、という話が出てきて、ついていけなくなったので、読み飛ばしました。
それでも大変、面白かったです。
■話変わって。
月に一回ぐらいのペースで、足ツボリフレに通ってまして。
終わった後で「ここが弱ってますねえ」みたいな話をお姉さんとします。
今日は、その時に、ふと「ジャンクフードがやめられない」という相談を受けました。
■「どうすればやめられますか」
まず、『食べてしまう自分はダメなやつ』という発想を無くしましょう。
代わりに『食べなかったら自分はエライ』と思うようにします。
これは、運動でも勉強でも、全部同じこと。
『努力しない自分はダメなやつ』という考えはなくしましょう。
努力しなくったって、ゼロからゼロですから、変化はありません。
状況が悪くなったわけじゃないんです。
ジャンクフードを一回我慢した。
つらかったけど、頑張って走った。
眠かったけど、本を一冊読んだ。
それって、ゼロからプラスになってますよね。
だから、エライんです。
自分を褒めてあげてください。
恋人や家族がいるなら、事前に「こういう事情があるので、褒めてください」と頼むのも良いと思います。
一人暮らしなどで、あまりそういう相手がいない時は、自分に何かご褒美をあげましょう。
■どんなものにも中毒はある。
タバコやお酒、甘いもの、おいしいものは、それ自体が快楽の固まりなので、やめるのは尋常じゃない労力を必要とします。
なんせ全世界のメーカーが「やめさせないように」科学の力を最大限に利用して、人間の脳を狙い撃ちにしてるわけですから、これをやめるというのは大変なことです。
なので「やめられないからダメなやつ」じゃないんです。
「やめられないのが普通」なんです。
という発想で取り組むと、うまくいきやすいと思います。
■あと、この方法は女性限定ですが。
自分がやめたいものを、一切やらない男性を好きになるといいですよ。
女性は好きになってしまえば、自分にとって不都合なことがあっても「許す」という性質があるので、好きな男性から「○○って身体に悪いんだってさ。やめて一緒に長生きしようぜ」的なことを言われたら、「よーし!」とやめる気になるそうです。
自分は女性じゃないので、実際のところは分かりませんが。
喫煙習慣をやめた女性なら、見たことがあります。
男の場合は、「俺がジャンクフードを食うべき10の理由」みたいなことを思い込むだけなので、このやり方は使えません。
■もともと、自分は。
「心は不安定なものなので、科学では説明できない」という説には反対です。
というのも神経回路を流れてる電気にはプラスマイナスしかない、という点ではコンピュータと一緒なので。
だったら、コンピュータと同じく、ものすごく複雑なだけで、素粒子レベルで追っかけていけば、単なるYESとNOがあるだけなんじゃなかろうか、と。
現在の科学では、それを証明できない、というだけのこと。
ひとつずつきちんと追っかけていけば、法則はあるはずなんです。
そう思っていたので、養老孟司さんの本は、背中を押してくれてるようで、良かったです。