会計問題とも言う。
例えば、商売を始める。
10円の小麦粉を買って、パンを作り20円で売ります。
差額の10円はまるまる儲けでしょうか。
いいえ、ほかの材料費や作業費が含まれていますので、儲けはわずかです。
では、それを証明してください。
というわけで、帳面が必要になる。
これは分かる。
例えば、絵を描く。
10円で画材を買って描いた絵を20円で買ってくれる人がいました。
差額の10円は儲けでしょうか。
いいえ、ピンときたのはコーヒーを飲んでた時ですし、下書きの前にはタバコだって欠かせません。絵を描くことに必要なお金が含まれています。
「コーヒーを飲まないと全くピンとこないのですか?」
「タバコを吸わないと鉛筆で線を引くこともできないのですか?」
現在の税務申告は、商売をベースにしてるから、こうなる。
最近は随分ゆるく受け入れてくれるようになったと言うけれど、それでも現場が運用でどうにかしてるだけであって、悪く言えば、税務官の心ひとつで決まる。
日本のコンテンツは、ゲームを除けば、個人の作家性に頼るものが多い。
(ゲームも海外に比べれば、個人頼りの点が多いと聞く)
クールジャパンなんて一過性の広告費ではなく、すでにいる作家の本業から経理作業を軽減して「作家にとっての天国」を目指した方が良い。
白色申告でも、青色申告でもなく、その中間に位置して「本業に数字が絡まない業種」を対象とした申告方法を作った方が良いと思うんだけど、どうか。