人生は運よりも、運の運用方法に大きく左右される - 分裂勘違い君劇場の別館
クルンボルツ先生が「いつ運が転がりこんでくるか分からんのだから、キャリアプランなんて無駄だ、幸せのために全てを捨てる覚悟を持て」という説を唱えてるので、興味あればどうぞ。
2016/07/03 10:00
とコメントで書いた説は、この本のことです。
- 作者: J.D.クランボルツ,A.S.レヴィン,John D. Krumboltz,Al S. Levin,花田 光世,大木 紀子,宮地 夕紀子
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2005/11/18
- メディア: 単行本
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日本で「キャリア」といえば、未だに「エリートクラス」を意味する言葉ですが、アメリカでは元々の「career(経歴)」という意味で、『(誰かの)子ども』から始まる社会における役割を指します。
日本でも中学生が地域の仕事を体験学習するように、若い内から『将来の自分の役割』を意識するように教育する「キャリア教育」が進められています。
『将来なりたいものを見つけ、それに向けて、計画を立てて、一歩ずつ着実に向かう』
日本の親御さんが、子どもに期待する理想像のひとつがコレです。
じゃあ、例えば「高校在学中だけど、彼氏とセックスしたら子どもができちゃった」と娘が言ったらどうなるんでしょう。
あるいは「大学に行かずにEXILEに入る予定だったけど、4,5年経っても、EXILEのオーディションに受からない」と息子が言い出せばどうなるでしょう。
ほかにもこんなのがあります。
・30までに結婚する予定だったけど、できてない
・20までに恋人を作る予定だったけど、できてない
・25までに年収500超える以下同文
・50までに貯金以下同文
プラン通りに行かないことなんて山ほどある。
それに対し、キャリア教育を、長年研究してきたクルンボルツさんは「もしや計画立てても意味がないのでは」と仮説を打ち出し、実際に、「今の人生に満足している人」たちにインタビューをして回りました。
その結果が、紹介した本に記されています。
18歳で思い描いた10年後の姿にたどり着ける人は滅多にいません。
けれど、辿りつけなかった人たちが不幸せとは限らない。
アンパンマンの歌にもあります。
「君は何が幸せ? 何をして喜ぶ?」
そんなもん、『それ』が目の前にくるまで、誰も分かりません。
iPhoneを触るまで、誰一人としてiPhoneの便利さに気づかなかったように。
そのiPhoneに、幸せの予感を感じたのなら、翌日が仕事であっても、アップルストアの徹夜列に並んだ方がいい。
そういう話です。
ビッグウェーブには乗った方がいい。
例え、自分以外の人にビッグウェーブが見えてなかったとしても、自分に見えているなら、それはビッグウェーブなんです。
ただ、モヒカンにするのはお薦めしないです。会議室に入る時につっかえると思うので。