アマプラで下町ロケットを、メシ時に見ている。
という話を仕事先でした所「え、あなたが!?下町ロケットを!?」と妙に驚かれた。そんなに見なさそうな雰囲気を出してるんだろうか。見始めた理由は、今やってる半沢直樹が意外と面白かったからです。
映画でも漫画でも大体そうだと思うけど、仕事モノは自分が知っている分野でトンチンカンなことを大真面目に展開されると、ゲンナリする。
その点、今やってる半沢直樹は【フィクションです!】という方向に思いっきりフルスイングしていて、現実味がまるでない。だからシンプルに楽しめる。
そう思って、下町ロケットだ。
古いのは、三上博史版だったので、原点から見ていくつもりで見始めた。
三上博史版は、ドラマとしてとっつきが悪い。
なにせ、主人公は町工場の技術屋の社長であり、そんな町工場を、大企業や銀行がよってたかって特許侵害だ融資却下だといじめるのである。見ていて気分が良くない。
全5話の内、半分ぐらいは、ひたすら三上博史がいじめられるターンである。
視聴するモチベーションとしては、2話目終了時が最低だった。
でも、全5話ということを知って、とりあえず最後まで見てみよう、という気になった。
見終わった結果としては、とても面白かった。
真面目にコツコツ頑張ってきた主人公の努力が実を結ぶ、というハッピーエンドで視聴後の気分もとても良かった。
「いや、大企業とはいえ、取引先にこんな対応するやつおらんやろ」という感じのキャラクターもいて、見ながら「おらんおらん」と笑ってみてたけど、今ふと思い出した。
いたわ。
あんな感じのめっちゃ見下してくる嫌な奴。嫌すぎて記憶から抹消してた。
そして、次は阿部寛版である。
見る前から嫌な予感しかしない。阿部寛といえば、コメディだ。
「大きな図体と濃いめの顔で、懐の小さい男」というキャラクターがぴったり似合う、コメディの名優である。どや顔してるだけで笑いを誘う。
そして、この嫌な予感は的中した。
会社では、やたら大福を食ってるし、会社の命運がかかった大事な局面で毎回ボウリングに行く。「ストライクならうまくいく」と願をかけて投球するのである。オチが見えている。
三上博史版のあのシリアスさはどこにいったんだ。町工場の悲哀はどこへ。
改めて、出演者を確認してみた。
阿部寛 立川談春 安田顕 |
やっぱりコメディじゃないか!
ちなみに今の半沢直樹と演出スタッフ陣がほぼ一緒でした。
なるほどー、この方向性に振り切ったのが半沢直樹かー、と妙な納得をしたここ数日の出来事でした。