■結論:格ゲーに初心者向けは存在しない。
よっぽどストライクゾーンのギリギリを狙ってアウトだったゲームはさておき、「格ゲーといえば」で名前が挙がるトップ5は初心者向けではないです。
トップ5に入るほど有名な格ゲーは大きくわけて、2種類ある。
それは「波動拳が撃てるゲーム」と「PPKコンボができるゲーム」の2種類です。
前者の代表例はストリートファイターやギルティギア、後者の代表例は鉄拳やデッドオアアライブです。
波動拳とは、レバーを下、前斜め下、前とパンチボタンを押すコマンドで出せる必殺技です。
ストリートファイターを元祖として、様々な格ゲーに名を変え、技を変え、実装されています。
このため、ストリートファイターで波動拳が撃てるようになったプレイヤーは、ストリートファイター以外の格ゲーでも、波動拳コマンドを入力できるプレイスキルの状態からスタートすることが出来ます。
これを積み重ねていくと、今2020年時点の『初心者』は「スト2,スト3,他格ゲーはリアルタイムで遊んできたけど、スト5は初めてです」というプレイヤーと、「格ゲーに触るのも初めてです」というプレイヤーが、どちらも『初心者』というくくりに入れられることになります。
これを初心者同士の対戦だと思って遊ぶと、すっごいギャップがあると思います。
「PPKコンボができるゲーム」も同様です。
PPKコンボとは、パンチパンチキックのボタンをリズムよく連続で押すことで連続技になるコマンドのことです。鉄拳が代表的ですが、鉄拳でPPKができれば、デッドオアアライブでもPPKの入力ができます。
■でもプロプレイヤーに十代の若者いるじゃん。
彼らは毎日何時間も練習しています。練習内容は「敵の動きを見て、出すべきタイミングで出すべき技を適切に出す」という練習です。トレーニングモードなどを利用し、同じ動作をするCPU相手に、延々とできるようになるまで反復練習です。
対戦やって一喜一憂するプレイスタイルとは、一線を画しています。
(最近、プロプレイヤーが対戦風景を垂れ流しする動画が増えましたが、皆さん揃って喜ばないし、悔しがらない。選択を誤った時に「今、間違えました」とか自分で解説するぐらい)
■じゃあ、初心者は格ゲーやらない方がいいのか。
そんなことはないです。
格ゲーは、そもそもアクションゲームです。
アクションゲームとは「キャラクターにアクションを指示する」ゲームです(俺定義)。なので、楽しいアクションゲームは、思った通りにキャラクターが動くだけで楽しいんです。
なので、難易度低めのCPU戦などから始めて、勝ったり負けたり一喜一憂して、悔しい気持ちをバネに、トレーニングモードで練習して、再戦して勝つ、ということを繰り返して楽しんでいけばいいと思っています。
■裏を返すと、今から遊んでおけば数年後も遊べるよ。
波動拳コマンドが無くなるとは思えないので。
今、身につけておけば、今後も波動拳コマンドで悩むことはなくなります。