そらを自由に飛びたいな

おっさんのぼやきです。

ロードオブザセコイヤ。

 
先々週あたりに、セコイヤチョコレートが食べたいと思った自分は、近くのスーパーをハシゴした。
コンビニもハシゴした。
 
でも、売ってなかった。
 
駅向こうのスーパーに行くと『ご意見カード』なるものがあって、どうやら客の要望に店が応えたり、「応えられません」と応えてくれたりするものらしい。
中には「スーパーの中だとソフトバンクが通じないからアンテナを立ててくれ」なんて意見もある。孫正義に言えばいいのに。
 
なので、自分も書いた。
「フルタのセコイヤチョコレートを探しています。入荷してください」と履歴書を書くぐらいの丁寧さで書いた。届け、俺の思い。
 
それから一週間、ほぼ毎日スーパーに通い、返事は来ていないか、あるいは返事をすっとばして入荷してたりしないか、お菓子の棚を右上から左下までじっくり探したりもした。
 
あの店で「夜中にお菓子コーナーに行くとお菓子おじさんが現れる」とか噂が立てばきっと自分のことだろう。どうも、お菓子おじさんです。アポロ食べるかい?
 
でも、入荷されてなかったし、返事もこなかった。
 
一瞬イラッとしたけれど「いや、まてまて。きっと担当の人も大変なんだ。普段の仕事に加えて、こんな戯言の返事を書くなんて、きっと気の弱い人が無理やり押し付けられたに違いない」と思うことにした。
 
だから、もう一度、冷静に落ち着いた文字で書いた。
「フルタのセコイヤチョコレートを入荷してください」
もしかしたら、自分の思いが重たすぎたのかもしれないと思って、少しラフに書いた。まあ、入荷しててくれてもいいんですけどぉ? ぐらいの感じだ。
 
その日の晩に、電話があった。
「すいません、スーパー○○食品担当の○○です」と。
話によれば「来週月曜にテストで入荷しますので、もうしばらくお待ちください」とのことだった。
 
なんだ、そうだったのか。
入荷を待ってたなら仕方ない。
「いえいえ、ご丁寧にありがとうございます」なんて、良い人ぶって言ったりした。お菓子おじさんのくせに。
 
翌週の月曜を待って、スーパーへ行った。
もちろんお菓子コーナーへまっしぐらだ。
まずは一番ありそうな駄菓子コーナー。お菓子コーナーの下の棚らへんだ。チロルチョコうまい棒に混じって置いてありそうな気がした。
なかった。
 
もしかして、小枝とかメルティキスとかのチョココーナーかな? と思って見てみた。ふふ、フルタもついに大人のお菓子として扱われるようになったのか。なかった。
 
いや、待てよ。スーパーの棚というのは、厳密に面積あたりの売り上げや、顧客動線なんかを意識して数学的に作られているというから、急に入った駄菓子なんて、置く場所がないかもしれない。
 
ということは、レジ前! ない。
おつとめワゴン! ない。
お誕生日席! ない。
牛乳売り場! ない。
豆腐売り場! ない。
ない、ない、ない。
 
あ、そうか。
『月曜に入荷』なんだから、棚に並ぶのは火曜とか水曜じゃないか。きっと検品作業とか色々あるに違いない。
 
だから、火曜も行った。なかった。
水曜も行った。なかった。
木曜も、金曜も、土曜も、日曜も。なかった。
 
ん? あ、そうかそうか。
『翌週月曜』は、次の月曜のことかもしれないな。
月曜に行った。なかった。
あ『月曜に入荷』なn(略)火曜もなかった。
 
もう一度、カードに書いた。
「すいません、フルタのセコイヤチョコレートはいつ、どこの棚に置かれる予定なんでしょうか」
 
今日、夕方に電話がかかってきた。
「すいません! 先週の月曜に入荷はしてたんですが、レジに通らなくて(略)今日、10番のお菓子コーナーに並べましたから!」
 
寒い中、帰り途中に寄ってみると、あっさり見つけた。
箱買いしようと思ったけど「テスト入荷」と言ってるんだから、無茶をやるのも大人気ない。
 
というわけで、五本買ってきた。
 
うまいです、セコイヤチョコレート

フルタ セコイヤチョコレートミルク 5本×10個

フルタ セコイヤチョコレートミルク 5本×10個

 
問題。
そして、今、amazonで売ってるのを見つけた自分の気持ちを20文字以内で簡潔に考えて、胸にそっとしまっといてください。
何も言うな。
 
■今日の猫。
 
猫って赤い光が見えてるのか見えていないのか。
 
なんか「あいつがいる時にあの白いやつの近くにいくと温かいぞ」と覚えてるようで、ストーブをつけてなくても、ゴロ寝しようとしてる。
「おや? 温かくない。寒い!騙された!」と逃げ帰るまでが一連の流れ。