結論を先に書くと
「許容量を超える作業に追われているとき、本人からのヘルプを待っていてはいけない。本人にヘルプを出せる余裕がない場合もあるからね」
という話です。
残りのテキストは例示と解説と苦情です。
例えば、両手に荷物をいっぱい抱えてる人がいたら、その人は、歯を食いしばって重量を支えてるわけで、「たすけてー!」と声をあげることも出来ないんですよね。
それは周りの人が「あ、やばいぞ、あの人」とヘルプに入る必要があります。
コレに対して『いや、「助けて」ぐらい言えるだろう』という意見については、もちろん当てはまる場合もあるのですが、『当てはまらなかった時』を考えると、さっさと周りが助けに入ったほうがいいですよね。
「困ったときは、本人が声を挙げるべきだ」みたいな話は、リスク管理の視点からすると『本人が声を挙げられない場合も考慮すべき』となります。
んで、これは仕事でも私生活でも似たようなことが言えます。
『限界ギリギリまでやって、駄目だったら言ってきな』みたいな助言をする上司とかボスって世の中多いんですよね。
少なくないとかじゃなくて、めちゃくちゃ多い。圧倒的。
でも、限界ギリギリまでやると、人間ってだいたい、法的にギリギリなことまで手を出すんですよね。ギリギリというかアウトなんですけどね。
もちろん、上司やボスは「そこまでしろと言ってない!」て被害者ぶるんですけど、Youの指示はそういう解釈されるんだよ、って話で。
外野から見て「この人ちょっと不安だな」と思った時点で、観察なり始めたほうがいいですよね。
ほら、ドラマに出てくる『できるボス』も、割とすぐすぐ部下を呼び出して「動きがないか見張れ」みたいなこと言うじゃないですか。
あの危機感を、部下の仕事内容に対しても持ってほしい。
ただ、本人が「今はがんばりたい!」みたいなことを思う時期やタイミングもあるので、そういうときは「じゃあ、頑張ろっか」と少し離れて様子みとけばいいです。
って話を以前、某企業で話したら、社長さんが「なるほど!では、私も『頑張ろっか』って社員に声かけて回りますね!」って真顔で言い出したので、曖昧に笑って去りました。
それはパワハラっつーんだ。