そらを自由に飛びたいな

おっさんのぼやきです。

夢の追いかけ方(俺様編)


夢とどこで折り合いをつけるか。
http://dochikushow.blog3.fc2.com/blog-entry-1701.html


島国さんとこを読んで思ったことをツラツラと。


「一本槍は横槍でやられる。二本槍でもまだ足りない。三本槍で初めて戦略を練れる」


『三すくみの法則』ってのがゲームの世界にはあります。
超有名なところで言えば、じゃんけん、ですね。
グーはチョキに強く、チョキはパーに強く、パーはグーに強い。
転じて、嫁は夫に強く、夫は両親に強く、両親(姑舅)は嫁に強い、とかはよくある話ですわな。


「技術一本、事務一本、世間体一本で三本槍」と自分はカウントしてます。
どれかひとつをググーッと特化して伸ばせば、その一本の実力は伸びるんです。
その伸びと世間様の需要が一致すれば、若くして売れっ子になったり大物扱いされたりします。
でも、あくまでも『世間様の需要』次第ですから、ある日突然、鍛え上げた一本を突けど回せどどうにもならない、という時がきます。
一本槍で一生売れっ子人生だった、というのは歴史上の芸術家を見れば分かりますがまずありえないですね。
(自分で人生の電源をさっさと切っちゃった人は別)


漫画家さんなら週刊連載の囲い込みのエゲツなさが、ここ数年は耳に入ってくるようになりましたが、逆を言えば、そのエゲツなさを『漫画界の標準』と思ったまま筆を折る、という人がこれまでに大勢いたという事でもあります。
ほんの少し、よそ見をすれば、そんなブッチギリの頂上決戦みたいな場所でなくとも、漫画を描いて暮らしていく方法というのはあったはずなんですけどね。


「若い内に芽を出さないとダメ」は嘘。


嘘だと思ってます。
週刊連載やらラノベやら、若い人が活躍しやすい、という舞台はあります。
でも、若くないと無理、という舞台ではないんですね。
秋本治御大とか、水野良御大とか、自分が子供の頃(20年前)からベテラン作家だよな、という人であってもまだ第一線で活躍してますから、焦ることはない。
高校行くなり、大学行くなり、就職をきちんとするなどして、親や周りを安心させてから「オレならではの作品」を作って金もらう事を目指す、というのも全然アリです。というか出版不況の現在だと漫画家や作家はこっちのがいいんじゃないですかね。
というか、そういう人の方がブレずに「オレならでは」を発信するので手堅い人気を獲得しやすいと思います。


「なんでも書(描)きます!」は、逆を言えば強みを自覚してないって事ですから、端から見ていると「おまえ何してんの? それがやりたかったの?」とツッコミをしたくなるんですけど、本人必死だから言うのをはばかられる。
個人的に「なんでもやります」の行き着く果ては、西原理恵子だと思ってます。でも、あの人も大手振って「食えてます」って言えるようになったのって結構最近の話だよね(その証拠に若い頃の作品はほぼ絶版)


まとめみたいなもの。


みんな、なんで『夢』とか言ってんの?
公務員で残業手当水増しして、でっかいテレビ買ってゲーム機全部そろえて、毎晩ボイチャでネトゲやってりゃ楽しいじゃないの。
でも「そんなぬるい生活じゃ、死んでるも同然なんだよ!」と思うからこそ、夢とか言うんですよ。
「普通以上の幸せ」がほしいから夢を追う。


でも、普通以上の幸せを追うのであれば、まずは普通に到達するのが先決だと思います。
んで、世間様とお付き合いが出来て、仕事においては先輩を敬い、後輩のフォローを欠かさず、親御さんには頭を低くする、というのが普通です。
(親御さんと衝突するな、って意味ではない)


まずは、そのラインを目指しながら、片手間で好きな事(夢を追う)をするというのが自分のここ30年のやり方です。