そらを自由に飛びたいな

おっさんのぼやきです。

日本の物作りに足りないもの?

『言い訳を考える能力』かなあ。


例えば、子供の男の子が一人いたとする。
まだ5歳で一番欲しいものは最新特撮番組の合体ロボのおもちゃだ。
さて、そんな彼に誕生日プレゼントをあげるとしたら、何をあげる?
とりあえず合体ロボのおもちゃを選択肢に入れる。
でも、思ったより高価で予算が足りない。
さあ、どうする?


今の日本の状況はこんな感じだと思っている。
まあ、別に特別な状況でもなんでもない。
若い夫婦を10組ぐらい用意すれば2,3組はこんな問題と鉢合わせしてると思う。


んで、自分としては「言い訳する」ってのがひとつの回答方法だと思っています。
「合体ロボはまだ発進できないから、主人公とヒロインだけやってきた」と言って主人公とヒロインの人形を持ってくるとか。
「1号と3号は間に合ったけど2号はまだ手間取ってる」とか。
まあ、言い訳するわけです。
そりゃ最初は文句言われる「なんで全部そろってないんだ」と。
でも文句言ったところで、揃ってない、という現実は変わらないし、無い袖は振れない。


だったら開き直って「そういう物語なんだ」と言ってしまうのも手じゃないかな、と思ってます。
これはもちろん大人の世界でも同じでね。


もちろん言い訳を考えるのは嫌だ。自分の力の無さを証明するようで、みっともない。
嫌だから、言い訳を考えなくてもいいものを考える。
去年流行ってた合体ロボをワゴンセールで全種類買って「これ知ってるけど、これじゃない!」って怒られて「あれあれ? そうでしたっけ」ととぼけた方がその場は楽なのよね。
知ってるから子供はそれで遊ぶし。


でも、それが癖になると、まず子供は大人を信用しなくなるよね。
「また騙す気じゃないのか」って警戒するようになる。
こうなるとサプライズやチャレンジも失敗しやすくなるし、言い訳なんてした日には「しらじらしい!」と怒らせる結果になる。
それを見て「子供も賢くなったもんだ」なんて大人は言ったりする。賢くなったわけじゃない。
信頼されてないんだ、って事に気づいてないだけなのよね。


正直に言えば、案外通じるもんだけどね。
多分「どうすれば相手に信頼されるのか」って会議で言い合ってる時点で、自分たちが相手を信頼してない、って事に気づいてないんだろうなあ、って思います。