そらを自由に飛びたいな

おっさんのぼやきです。

ゆらぐ事。


生きてりゃ、ゆらぐ事、ってのが必ずあります。
それは思春期前からもしんないし、ヒマな10代かもしんないし、結婚前夜かもしんないし、子供が自転車に乗れた日かもしんない。


「ホントに自分はこのままでいいのか」「いや、多分、いけないだろう」
「じゃあ、どうすればいいのか」「どうなりたいんだ、自分は」


このゆらぎが心の中でひたすらループします。


バリバリと勢いのある人は「悩んだって無駄だから考えたくもない」とすぐに何か行動に移そうとします。


でも『考える』という事は、脳科学的には脳内の神経回路がそれ用に再構成されていく、という事です。
つまり「自分は何者だ」という事に対して、脳が脳そのものの形を変えながら、正解に近い形に変化していくんです。


だから、そういう悩みをずっと抱えてきた人ってのは、ゆらがない。
仕事が変わったって、相手が変わったって、環境が変わったって、ゆらがない。


だってカブトムシが「自分は何者だろう」なんて考えやしないでしょ。
カブトムシはカブトムシとして、堂々と胸を張りながら一生を過ごすんです。
雪がふっても、雨がふってもカブトムシは最後まで胸を張ります。
んで、ある日、力尽きてポトッと地面に落ちます。


多分、それが『本望』ってやつじゃあ、ないんですかね。


角が折れてもカブトムシ。
足がなくてもカブトムシ。
頭下げて威嚇して、こっけいに踊って、死んでいく。


武士道に限らず、古今東西、そういう価値観が「男の世界」って言われたんじゃねえですかね。