そらを自由に飛びたいな

おっさんのぼやきです。

もてなしの基本。


友人夫婦のトコにお邪魔すると、毎回外食になるのですが。どことなくガッカリした気になるんですよね。
外食なら一人でも食えますし、ちょっと乱暴な言い方をしてしまうと庶民向けの外食は「お客様」に合わせた料理なので大味で、あまり好みじゃないんですよね。


何よりも、わざわざ友人個人ではなく夫婦そろっての所を狙ってお邪魔してる理由は、息災にしてるかどうかなので外食を薦められるとホントに大丈夫なのか、と心配になってしまうわけです。


んでも、まあ、自分は慣れてるからそういう対応なのだろう、と思ってたのですが、こないだ奥さんの母親が尋ねてきた時も出前のピザを取ったらしく、それはさすがにどうか、と思って友人に「手料理出せよ」と伝えました。


古い家に住んでいたり、祖父母の家というのが別個にあって尋ねた事のある人は分かると思いますが。ご年配の方というのは、来客があると酒、メシ、タバコの類をやたら薦めてきます。
自分とこは博打がご法度だったので薦められた事はないですが、聞くところによると、酒と一緒に湯のみとサイコロが出てくる家もあるそうで、娯楽の根っこというものが分かる気がします。


手料理というのは、その家の人間が普段から食べなれているものなので、家庭の素が出るんですよね。外食だとよそ行きの顔になりますから、加減半分で見なきゃいけませんが家の中ならその心配がない。その家の子供が美味そうに親の作ったメシを食ってれば安泰というものです。


手料理は家庭の味ですが、家庭そのものだったりしますので、手料理を出せないという事は家庭も無いのではないか、という不安に置き換わるんですよね。
そりゃ、両家の親が心配もするわ、と思いました。