某妖怪退治漫画に、文豪の悪霊ってのが出てきて退治しなきゃいけない、って話があってね。
その悪霊と直接対決するのが、現代の売れっ子小説家なんですよ。
文豪の悪霊は、天才の上に悪霊だから文章書くとそれが現実に起こる、っていう何その無敵仕様、みたいな設定なんだけどね。
そこを売れっ子小説家が「文体が古臭い!」って一喝して、文章を書いてやり返すのね。
「稲垣五郎みたいな姿をしたスパイが現れて助けてくれた」って。
それに文豪が「こんな表現アリなのか!」って文章の稚拙さをボロクソに叩くんだけども。
最後は、売れっ子小説家の「でも、あたしの本は10万部売れたわよ!」って言ったら、文豪が「文学は死んだー!」ってショックを受けて消えていくんよね。
すごい印象的な話なので覚えてんですけどね。
なんというか。
自分が、とらドラを読んで思ったのは、まさにこれでした。
ロードス島とかクリスタニアとかが、今の世代にゃ受けない、ってのは分かってたんだけども。
あまりに衝撃的すぎて、途中で本を閉じました。
あと、電撃HPがいつのまにか廃刊になってて。
電撃文庫マガジンに生まれ変わった、っていうか、もはやこれはアニメージュの電撃版じゃねえか、って思った。
買って、パラパラーっとめくったけど、まともに読んでません。
寄る年波に勝てない、ってこういう事か(違う)
でも、まあ、ホントに年寄りくさい事を思うとですね。
ああいう軽い感じのサックリ読める本が増えてる気がするんですけどね。
あれを読んで、10年後に「あれはよかったなあ」って読者は思うんですかね。
まあ、思うんだろうなあ。時の流れって怖いわ。