最先端科学も“敗北” 「スパコン世界一」を否定 ノーベル賞受賞の野依氏憤慨
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/091113/stt0911131914010-n1.htm
事業仕分けで、日本中の研究機関が悲鳴をあげてるそうです。
でも、確かに世界一を目指す必要性ってのが、いまいちピンとこないんですよね。
基礎研究も大事だとは思いますが「基礎研究費がカットされた！ この国は終わりだ！」みたいな論調は正直いただけません。
基礎が出来ないなら臨床すればいいんじゃないかな。それじゃダメなの？
研究者達が研究してきた内容ってのは、研究室でしか使えないようなものなの？
地方はいまだに医者不足ですよ。ITだってネットがつながっただけで開発分野はさっぱりですよ。
世界一のスパコン作る270億という金があるなら、職業訓練のプログラミングやweb開発のカリキュラム枠をもっと増やしてくださいよ。
技術者が増えれば、その中から天才が出てくる割合も高まるでしょう。
プログラマの大人が増えれば、プログラマに憧れる子供も増えますよ。
「明日の為の投資」ってのは分かるよ。大事だよ。
でも「これは明日の為のもんだから、今のお前らは我慢しろ」ってのは、違うと思うんだよな。
蛇足。
あと「自分はこれしか出来ないから、これを取られたら生きていけない」ってな人達に思う事。
じゃあ、周りにいる人はどうなんだろう。同僚は？ 同業者は？ 先輩、後輩は？
『これ』を取られても生きていける人達なんだろうか。
もし『自分』と同じように「これを取られたら生きていけない」って人達だった場合、『自分』はどうすればいいだろう。
『自分達』以外の人達が、全員『自分達』を食い物にしようとしているとしたら、どうすればいいだろう。
羊のように集まって狼が去るのを待つのか、吹けば飛ぶようなボロ小屋に立てこもるのか。
そういう『お話』には、どういう人が登場すると盛り上がるだろうか。
どういう人をどう動かせば、めでたしめでたし、で終われるだろうか。
生きる事は戦う事だ。戦うには武器がいる。
人間のもっとも得意な武器は爪でも器用さでもなく、考える事だと思う。
