そらを自由に飛びたいな

おっさんのぼやきです。

一部のラノベ。


多分、この形式の元祖は某竜破斬なファンタジーギャグ小説だったと思う。
1巻目だけきちんと物語と密接してキャラクターが動く丁寧な内容なのに、2巻目以降は、キャラクターの性格や言動ありきで、物語は薄く薄く伸ばして伸ばして、とにかく引っ張ることを重視する、みたいな。
それはそれで「物語なんかどうだっていいんだよ! キャラ萌え出来たら他に何もいらない!」ってな人にはウケてるようなので良いと思うんですが。


いや、良くはない。


確かに本だけを売るよりも、本と関連グッズを売った方が儲かる、というのはよく分かるし、そうせざるを得ない出版不況、というのも分からんではないのですが。
関連グッズを売りたいが為に本の内容をないがしろにする、というのは本末転倒じゃねえの? と思う。


あと、多分だけど、その形式だと作家が続かないよね。
1巻だけきっちり頭使って書いて、あとは10巻ぐらいまでグダグダの作品を書いて儲けてさ。
「じゃあ、新シリーズ出すから1巻目は以前と同じように頭使って書こう」つって書けるもんじゃないよね。


とはいえ「作品は売れてないけど、グッズは売れてる」ってな作品も多々あるから、やめろと言われてやめられるもんでもなく、朝メシを食っても夜には腹が減る現実。


そう考えると昔の文豪みたいに「本は副業だから売れようと売れまいとどうでもいいよ」という環境の方が、いい作品を生み出したりするのかもしんない。
というトコから、なんかうまいシステムが思いつきそうで思いつかない。難しい。