そらを自由に飛びたいな

おっさんのぼやきです。

腹が減るのでレストランの話題でも。


最近、夕方になると腹が減ります。
一応、昼にちゃんとメシ食ってんですけどねー。
食欲の秋ってやつかな(冬に近いけど)


新しく出来たレストランって、大抵、3年以内に潰れません?
http://www.sugobu.com/business/marketing/post121/


まあ。小売屋の戯言だと思って聞き流していただければ幸いです。


・何故、3年以内に潰れるか。


そりゃ3年持たない軍資金しか用意してないから潰れるんです。
新規店舗が軌道に乗るまでは、流行の波に乗れば半年ほどで巡航運転に切り替わりますが、そうでない場合はざっくり3年かかります。
これはもうコンビニでも居酒屋でもパチンコ屋でもそう。
自分はこれを『景色に馴染む』と呼んでますが、それに3年かかります。


馴染まないと違和感が出るんです。
違和感を喜ぶのは物好きだけで、基本的に全ての生き物は安定を求めます。
刺激を求めて遊園地行ったって、ジェットコースターは今日も安全運転してるわけです。しょっちゅう緊急停止するジェットコースターに乗りたがるのは命知らずだけです。


なので、お店自体が安定しないとお客も入りません。
特に開店一年目なんて試行錯誤の連続です。
メニューや食材を変えたり、目立たなくて看板足したり、警察や役所に怒られて看板減らしたり、近隣から苦情が入って駐車場増やしたり。
客入りが少ないから、スタッフは余りがちになります。無理な場合はしょうがないですが、出来ればこの内に『忙しくなったらどうするか』の訓練をすべきです。
ただ、そんな慌ただしい店に入ってくれる客は、基本的に物好きです。
大切なクチコミ情報発信源&収入源なので、サービスもままならない状況だったとしても、なおざりにせず、出来る限り大事にしましょう。
正直、一年目は大赤字を覚悟してください。維持費だけでなく広告費、人件費、人材を集めるのに費やした金、試行錯誤に関する何もかも、全部まっかっかです。
ここを耐えられないようなら軍資金不足なので、さっさと手放して、仕切り直すのが吉です。
一年目のキーワードは希望と忍耐です。


二年目は一年目より景色に馴染んでいるので客が増えます。
一年目で客の入りに合わせてスタッフを減らしていたり、サービスを劣化させているとここで死ねます。
とはいえ、採算に合うようになるのはまだまだ先なので、ここでも我慢の子です。
ケースが増えるので接客対応の徹底と、サービスマニュアルを作りこんでいきます。
キーワードは実践と改良です。


三年目にして、ようやく結果が見え始めてきます。
二年間かけて作り上げてきたマニュアルによってサービスはめいっぱい高い位置で均一化され、料金設定やメニューも客層に合わせた内容になっています。
ここからが再スタートです。
気分を新たに「いらっしゃいませ」と新規客ゲットを狙い、リピート客には丁寧に接します。
自分はこの時点から「この商売が儲かってるかどうか」を判断します。
社会人だって三年経たねば使える人間かどうかの判断はしにくいです。起業だって同じことです。
さて、三年目が終わった時点での収支はトントンになってるでしょうか。
トントンより上なら続行、下なら決断をしてください。


大体こんな感じです。


なので、一年二年で判断するのは早計です。
ごくまれに都会でブイブイ言わせてるチェーン店が田舎に出店して半年ぐらいで消えていくのを見かけますが、正直、最初の三年間は『前例のない数字』しか見えません。
ここでビビって逃げるようじゃ、本社機能は死んでますし、その分、現場は悲鳴あげてんでしょうね。合掌。