そらを自由に飛びたいな

おっさんのぼやきです。

苦痛は結構忘れる。


23歳ぐらいの頃、真冬に自転車で大阪-城崎間を走った。24時間かけて。
昼間は熱いわ、夜は寒いわでひどい目にあったはずなんだけど、意外とその辺の事は覚えてない。あとサドルが硬くてケツも猛烈に痛かったはずなんだけど、それも覚えてない。


ただ、夜の山道は少ない明かりと月に照らされて、とても綺麗だったことだけは覚えてる。
昔々の人たちもこの道を通ったのかな、と思いを馳せたけど、よく考えたら、300年前なら間違いなく野盗に襲われてるなと思った。


あとは女にフラれて帰る道の事とかも。
歩きながらボロボロ泣いたりしてたと思うんだけど、あまり覚えてない。
夕焼けに照らされた大学と住宅地がすごい綺麗だったなー、というのは覚えてる。


だから、まあ、アレよ。
多少、旅行で道に迷って苦痛を感じたとしても、それ以上に景色を覚えたなら、将来的にはそっちのがお得って事。