そらを自由に飛びたいな

おっさんのぼやきです。

正しい事を間違っていないと言い張る怖さ。


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今、自分が小学校のときに同級生に暴力振るわれたことを親や教師に訴えたら、教師はクラス全員の前で「○○君がphoqueのことを叩いたというのを本当だと思う人」とか多数決をとって、私以外の全員が○○君はやっていない、という意見だったためにうそつきにされて謝らされたことを思い出した。


小学校の理不尽の記憶。


教師がちょっとした意地悪な気持ちで黒板に書いた「10x10x10x10x10=?」の問題をクラス全員が「1万」と答えた。


1万までしか授業で習ってなかったからだ。
頭のいい竹中くんや永井さんも「1万」と答えていた。


僕は10x10を繰り返し計算して「10万」と答えた。


「間違ってる!」とクラス中から怒鳴られたり失笑を受けた。
「かまやんはばかだからなー」とか野次られたりした。
その時、教師がどんな表情をしていたのかはもう覚えていない。
ただ、クラス全員が敵になったみたいで、ものすごく怖かったのを覚えている。
これがきっかけでみんなに無視されたり遊びに誘ってもらえなくなるんじゃないだろうか、とか考えた。


でも、間違ってない事は自分が知っている。
何度計算しても10万だ。
計算せずに言うみんなが間違っている。


何度も「計算してみろよ」と言った。何度も「ばーかばーか」と笑われた。


しばらくして「あれ? 10万だ」と永井さんが言った。
「ホントだ」と竹中くんも言った。
頭のいい二人がそう言い出した事で、クラスがざわついた。
それを合図に次々と「10万だ!」「ホントだ!」と声があがった。


そうなってからようやく教師が「答えは10万です」と言った。
みんな「えー」とか「習ってないよー」とか教師に文句を言った。



その後、みんな、僕を褒めたりしなかった。謝ったりもしなかった。
たった10分程度の、毎日毎時間ドタバタの小学校生活の中では、ほんの一瞬の出来事。


ただ一人。永井さんだけが授業のあとで「すごいね」と言ってくれた。


世の中そんなもんだ、とその時、思った。