そらを自由に飛びたいな

おっさんのぼやきです。

乙女向け(?)コミックをいくつか読んだ。

となりの怪物くん

となりの怪物くん(1) (デザートコミックス)

となりの怪物くん(1) (デザートコミックス)

一般的には特技と言いようがない能力を持つがゆえに、他人とあまり関われないまま高校生まで育ち、それぞれ『怪物』同士のコミュニケーションにより、一歩ずつ怪物となった禍根と向い合っていく恋愛漫画
それぞれ「私は今までこうだったら、これからもこうなんだ」という固定観念があって、非常に高校生らしい。
一名「普通の高校生」が混じる事で、他のメンツの特殊さが際立っていて、うまいなあ、と思う。
んで、そんな普通の高校生が言う「普通にすればいいのに」という言葉がなにより怪物達を傷つける、というのがまたなんとも高校生らしい。
大丈夫! 二十歳すぎれば開き直れるよ!


flat

flat (1) (BLADE COMICS)

flat (1) (BLADE COMICS)

『自由』を信条とする、のんびり屋の男子高校生と、そんな男子高校生に懐いてしまった幼い甥のコミュニケーションの話。
甥は、一人っ子で両親は共働きの為、自然の内に我慢する癖を身につけていて、不平不満をほとんど言わない。でも、オーラが「しょんぼり」して大人達の心にグサッと刺さる。
「いや、この状況では仕方がない事なんだけど、でも、しょんぼりしてる! どうにかした方がいいんじゃ」と思わされ、慣れない男子高校生は振り回される。
大人同士なら「重い」の一言で済むのに、子供相手だから言うわけにも行かず、丁寧に丁寧にひとつずつ自分で考えて、子供に伝えていく。
大丈夫! 小学校あがったら手間かからなくなるから!


腐女子ッス

腐女子っス! 1 (シルフコミックス 7-1)

腐女子っス! 1 (シルフコミックス 7-1)

どこかで「私たちは『女の子』じゃない」と思っていた腐女子高校生達の前に「オタクは分からないけど、好きだ」と言う男が現れて、女の子である事を取り戻す、お話。
うん、まあ、ホントキラキラしてるわ。
眠れる森の美女じゃないけど「告白されて『女の子』が目を覚ます」みたいな展開が多くて、なるほど、これは女性に人気あるだろうなあ、と妙に冷静に読んでしまった。
つまり、待ちが基本のオタク男性は、絶望的だ、って事だ。攻めなきゃ!