そらを自由に飛びたいな

おっさんのぼやきです。

商売するならケチになれ。


いいトレーダーはみんな貧乏くさくてケチなんだなー
http://blog.livedoor.jp/kazu_fujisawa/archives/51351303.html


あー、そうそう。自分の親がこれです。


本当に彼ら、というか成金と呼ばれるような人達はケチです。
そして、彼らの資産が子孫代々続いていくようなら、その子孫もまたケチです。
というか、ケチを教育で叩き込まれるのです。ケチの英才教育。


彼らは「学ぶ事」と「足りないものをフラットに戻す事」にはお金と手間を惜しみません。
だから、趣味のような余計な贅沢も覚えません。
金を稼ぐ事が呼吸であり、金を儲ける方法を考える事が楽しみです。


学ぶ事というのは、本人が「勉強になった」と思える事です。
バブル成金に多かったのは「他人の話なんかアテになるか。自分が経験すんのが一番や」と突貫突撃タイプです。
「何をしても儲かった」という時代ならいざしらず、ほどほどの景気の時にこんな事やれば、速攻で破産するのは目に見えてますし、実際に破産した人は多いです。
んで、いまだに「昔は俺も。。。」と昔話に余念がありません。はいはい、過去の栄光乙。


足りないものをフラットに戻す事、というのは、例えば修理ですね。
病気の治療もそうだし、歯医者の定期健診もそう。
なんせ「日常で不便を感じる事」には、金と手間を惜しまない。
そのマイナスが積もり積もれば、大損害になる事を知っているから。
代々続く資産家の家系だと、育児にも手間隙を惜しみません。
(逆に言えば、育児に手間をかけないというのは、その代で没する可能性が高い)


資産家家系の恩師は「金持ちになりたかったら24時間金の事を考えろ。技術屋になりたかったら24時間技術の事を考えろ」と自分に言いました。
稼ぐ事や技術を磨く事を、呼吸のように「やって当たり前」の状態に保てば、生きてるだけで強くなるんですよね。
「職人に必要なのは、愚鈍」とはよく言ったもんです。
(この状態に持ってくのが、きついんですけどね)


そして、やっぱり自分も親の血を引いてるせいか、若干、こういう部分はあります。
バブル成金なんで、教育は受けてないですけどね。
他人に好印象を与える為の服は買うけど、自己満足の為の服は買わないとか。
趣味でも、自分が触れて楽しめるもの(映像作品、漫画、ゲーム)しか買わないとか。
飾るものや、コレクション、芸術の類には全く興味がないのです。


なんせ自己顕示欲を発散する場所が、こういったテキストのみですから。
普段も大人しいもんですよ。
むやみやたらと目立つのは、メリットも大きいですけど、デメリットも多くなるので、社会の隅っこでヘラヘラと暮らしてます。


じゃあ、どっちが幸せなのか、って言われるとどっちもどっちかと。
「なんか狭苦しくてストレス溜まりそう」って人は、逆に言えば「贅沢しないとストレスが溜まる」という体質になっちゃってるので、それはそれで狭苦しい考え方なんですよ。


ただ、技術にしろ金儲けにしろ趣味にしろ。
「何にも没頭できない」ってのは、単純に不幸だと思いますね。
ずっと迷いっぱなしって事ですから。