多分だけど、ドラクエを作った人はウィザードリィや指輪物語やアーサー神話やダンジョン&ドラゴンズといったものを、純国産で作りたかったんだと思う。
だからこその「ロト」であり「メラ」であり「トンヌラ」なんじゃないかな。
デッドコピーですら当たり前にその辺に転がってた時代に、ウィザードリイを平面マップに起こしただけでも爆発的ヒットをしたはずなのに、あえて全くのオリジナル製品にした、というのは、やっぱカッケーよなあ。
今はまだ、さすがに誰もしないけど、あと100年ぐらい経てば「最強の武器はロトの剣です」とかのたまう『新作オリジナルRPG』が出てくるんだろうな、と思う。
もうその頃には「堀井さん」なんて呼ぶ人はいない。
湯川秀樹や宮沢賢治を呼ぶように「堀井雄二」と呼ばれるんだろうな、と思う。
や。ドラクエ9の公式サイトを見ていて、FF13には無い魅力ってなんだろうな、と考えたら、これが出てきました。
他にもあるんでしょうけど、自分にとってはコレです。
ホントね。レベルファイブじゃなきゃ、買いなんですけどね。
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これと似たような感覚を最近受けたのが「ギアーズオブウォー2」です。
1はガチムチマッチョが祭りだワッショイ、とブババと銃を撃ち合って殴り合うゲームなんですが。
2が「これはただの祭りじゃないよ」と発していて、きっとこれを作った人はハリウッドが嫌いなんだろうな、と思いました。
いや、嫌いというのは違うかもしんない。所々にハリウッド的な要素も使われてるし。
ただ「アメリカはハリウッドだけじゃねえ!」という気概を感じます。
特に人が死ぬ時に割と嫌な死に方をさせてるんですけど、溜めるだけ溜めてサラッと流して、発散させないようにしてますし。
味方が死んだりしたら「チッキショー!!」と機関銃バリバリして敵をなぎ倒したり、「覚えてろ!」と反撃の作戦を立てたりするってのが日本もハリウッドも大好きなんですが。
そうではなくて「ただ忘れずにいろ」とプレイヤーに我慢させるんですよね。
だから、ウソはないし、ごまかしもない。
「ドラクエはスライム一匹が何故生きてるかについても、きちんと説明が出来る」
ってな話が昔からちょいちょい上がりますが、同じ香りがしますよ。