そらを自由に飛びたいな

おっさんのぼやきです。

いや、もっと手軽に。


某加工食品作ってる工場にて、取引先が「近頃は製造過程の検査が流行ってるから」という理由で、大手研究所から検査員がきて、検査してったそうで。
その結果が届いたそうです。


結果は、科学的な性質とか成分検査は全部パスでオールグリーンだったそうです。
ただ『異物の混入の可能性』って点が、赤点だらけだったそうな。


どういう事か聞いてみた所。
「作業員が動きやすい格好で頭巾もせず作業してるのがアウト」だそうな。


。。。いやいや。


そりゃ確かにドモホルンリンクルとかのCM見れば、そんな格好してるし、大手食品会社の工場見学行っても、そんな格好してるけどさ。


「天日と乾いた風で美味しく干物にしました」みたいな作り方してるトコですよ?
作業員だけが、んな厳重な格好してたって、虫は商品に近寄るし、下手すりゃ猫が取って逃げたりするような環境で「髪の毛が混入する恐れが」とか言われてもなー。


んで、取引先とやらは「赤点がついた箇所は改善してください」と。
無理に決まってんじゃん。


いや、そりゃ金かけりゃ出来るだろうけどさ。
でも、その『清潔できれいな作業場』では「天日と乾いた風で美味しくした干物」は作れないわけよ。
なんつーか、すげえズレてんなー、と思った。



そういや、芸能人でありながら牧場経営してる田中義剛が、最初に牧場開く、って言った時に農協が「衛生管理、生産体制をキッチリする為に、おいくら万円の大型設備投資と牛100頭を購入してください」とか言ってきて。


「そんな事言ってるから誰もやらなくなったんだよ!」


って文句言って、無理やり牛1頭から研究始めた、っていう話があるけど。


ホントね。
もっと商売って簡単に始められた方がいいと思うんよね。
もちろん、それは市場を荒らされるっていうデメリットも含んでるんだけど。


それでも、荒らしも来ない寂れた市場になるよりはマシじゃないかな、と思ったりする。



ちなみに、某料理漫画で「干物の美味さに天日は関係ない」的な話がありますが。
どちらかというと風の方が重要です。
湿度の低い風でないと乾かないので、晴れていても湿っぽい風の日はうまい事できません。


となると、乾燥機で作った干物の方が簡単便利に見えますよね。
いつでも乾燥した風を送り込めるし、生産管理も非常にしやすい。


でもねー。


不思議な事に、乾燥機で作った干物より、天日で作った干物の方が美味いんですよ。
いや「そんな気がする」ってレベルではなくてガチで。


旨味成分はアミノ酸だという事ですけど、多分、他にも旨さに直結する成分があるんじゃないかなー、と思う今日この頃です。