そらを自由に飛びたいな

おっさんのぼやきです。

常識的に考える。


なんで老人向け商売がなりたたないかの、結構ボトルネックな部分
http://d.hatena.ne.jp/orangestar/20090328/1238183158


一応、年寄り向けにセールスの企画練ってる身としてちょっと気になったので、一箇所だけ。

老人が、(というより日本人全般が)自分よりも若い奴の言うことや、若い奴の提供する者に対して、信用ならん。って思ってるからだと思う。


自分の親や、その周りの人を見てる限り、あんまりこういう感覚はない。
ただ「高齢者達」とひとくくりにされる事は結構嫌う。
これは多分「最近の若者は」と最近の若者が言われたくない感覚に近いと思う。

「当時はビートルズが大人気で日本中が熱狂した」
とか言われても「美空ひばりの方が好きだ」という人は結構いる。
んで、もちろん「パフュームは孫に似とる。かわいい」という人もいる。
十人十色だから、十把一絡げを嫌う。当たり前ですね。


なので、若い人を若い人というだけで毛嫌いする人は結構少ない、と思う。


ただ、理解できないものを押し付けられるから「いらん」というだけで、これは若い人でも一緒ですよね。


自分より年齢が10下の人間を想定して、そいつに偉そうなこと言われたら、すごいカチンと来るでしょう?


だから、これも別に年齢の区別なく、相手が誰であろうと偉そうな事言われたらカチンときますよ。
頼んでもないのに、
「君んとこの会社はISO9001に対応してないねえ。それじゃ今後のビジネスがどうのこうの」
と言われたら、お前には関係ねえだろハゲ! って思う。
相手がハゲじゃなかったとしても。



自分が漫画が好きだけど、好きじゃない漫画もある。
それを薦められても困るだけです。


でも、逆に「『風子のいる店』面白いよね」といわれたら、相手が小学生でも60過ぎた爺さんでも嬉しい。
よし。カレーと寄生獣全巻おごってやる、とか思う。


生きてる時代が数十年違う、という程度では、根本的な文化の差はそこまで広がらない。
花を見てキレイだ、と思う事も、年寄りが電車で立ってたら席を譲らねば、と思う事も、割と一緒。


だとしたら、なぜ「高齢者向け商品」がヒットしないのか。


大抵の場合、それは若者にも理解しがたい商品である事が多いからだと思う。
根っこから矛盾してたり、説明がおかしかったりして、とにかくうさんくさく怪しい。
平たく言えば「常識的に考えてこれはない」と思う商品が多い。


ちなみに「あ、これは確かに売れる」と思ったのは、レコード盤でしか残ってないような昭和の歌謡曲をCDに焼きなおしたもの。
通販で10枚セットでいくらを後払い、って値段設定だった(そんなに高くない)
高齢者向け商品の教科書みたいな商品でしたし、よく売れたようです。


年寄りだからといって、若者に金を払わないという事はないですし。
「相手が喜ぶ事を考える」ってのに、年寄りも子供もないですよ。



あ。一箇所だけ、と言いながら二箇所指摘してる。