そらを自由に飛びたいな

おっさんのぼやきです。

アナタヲユルサナイ


アナタヲユルサナイ

AQ THE BEST アナタヲユルサナイ

AQ THE BEST アナタヲユルサナイ


クリアしました。プレイ時間は10時間ぐらいかな。
エンディングは多分2種類。
パッケージから分かるように、オサレっぽいのを前面に出してるので、コアゲーマー向けというよりはライトな女性向けっぽい。


主人公は半人前の女探偵。既婚。
旦那は同じ職場のクールな探偵。
父親もこれまた優秀な探偵人情派。
そんな二人の背中を追いかけて、主人公は仲間達と一緒に真相を追い求めていく。


ってな話。
ノベルタイプのゲームだけど、選択肢はテキストではなく絵。
対面してる相手の目や口元、手などに視線を合わせると、
「目が泳いでいる。この話は嘘ね」「手が震えている。緊張してるのね」などなど選択肢が出てくる。
プレイユーザー層に合わせて、なるべく文字の量を減らそうとしてるのかな。


最初に選択肢を全て用意するんじゃなくて、プレイして選択肢を探す、というのは結構面白かった。
感覚としては、大昔のコマンド入力タイプのアドベンチャーゲームが近いのかもしんない。
「前へ 進む」「剣を 取る」みたいなどんなコマンドがあるのかを入力して探さなきゃいけない、みたいな。
それを今のユーザーに合わせて、絵の一部分に焦点あわせれば選択肢が出てくるようにした、と。
うまい事考えるなあ。


シナリオは、好みが分かれる所だけど、女性ユーザーにはおおむね好評の様子。
その辺もあって、あのパッケージとタイトルなんだろうな。


絵柄からシナリオから曲にいたるまで、全部女性向け、という硬派なつくりになってました。


以下、個人的な感想。


女性向けなのは分かるんだけど、全体的な流れとしては、やっぱり中性でいった方が良かったんじゃないかな、って思う。
事件のきっかけと締めだけ女性を描いて、中盤は探偵として動いた方が良かったかな、と。
なんというか「あたしのやり方よ!」というのが強く出すぎてて、尊敬してるはずの夫や父親に対するリスペクトが感じられないんですよね。


あとは、やはり路地裏の怖さみたいなもんが、あまり無かったなー、と。
主人公自身、他の男性キャラクターから「きれいなおねえちゃん」とか言われていて、それなりに自覚してるだろうに「身の危険=命の危険」というのが、違和感を持ちました。
女性だったら、それ以上に怖い事があるでしょうに。
そこらへんに、ちょっと不自然なものを感じました。


とはいえ、やはり自分も男という事で、話にのめりこめなかったので、そういう部分に気がついたのかもしんないですけどね。
女性なら、話にハマって、気づかないかもしんない。


プレイ感覚としてはサクサクしてるので、ラストまでプレイできました。
逆に言えば、男性なのに、ラストまでプレイできる、ってのがこのゲームのすごさかもしんないですね。