って事は、中卒新人最強だろう、というわけで当事務所には中卒がワラワラいるわけですが。
彼らは仕事というと「マニュアル通りにレジを打つ」とか「言われた通りにキャベツを切る」とかそういうの【だけ】が仕事だと思っている。
書類作ったり、契約とかなんとかするのは、もっと頭がよくて大人の人のする事だと思っている。
そういう彼らに、まずパソコンの使い方を教えて、次に配色を教える。
(視覚デザイン研究所著「配色基礎講座」が超初心者向けで良い)
んで、店に連れていって「ここらへんにPOPをつけて飾って」と指示する。
とりあえず彼らは「はい!」と返事はするものの、もちろん、何をしていいのかさっぱり分からない。
飾るのだから、絵でも貼ろうか、とネットを巡回したりするけど、良い絵が見つからない。
しかも見つけたかと思ったら、サイズが足りず、無理矢理拡大してガジガジになった画像を見て困った顔になる。
そこでベクター画像とビットマップ画像の違いなどを説明して「そのペンみたいなツールで、その絵をなぞってから拡大すればいい」とやらせると、今度はガジガジにならない。
あとは紙のサイズを合わせて印刷してラミネートして店に実際に飾る。
地味な色の商品しか並んでいなかったコーナーが、一気に華やかになる。
店員も「すげえ」と喜ぶし、客も自然とそのコーナーに寄る。かわいいイラストを見て子供が喜んだりする。
なにより、その光景を見て、作った新人が一番喜んでいる。
後は店員にどこらへんの商品が売れてないか、や売りにくいかを聞きながら、適当に指示すると、あーだこーだと失敗を重ねながら、少しずつ「どうすれば客に喜ばれるか。どうすれば店員が売りやすいか」を考えていく。
教育は力だ、と確信する今日この頃です。