そらを自由に飛びたいな

おっさんのぼやきです。

シナリオの良し悪し。


ちょっと日本のRPGの話から「日本のRPGの良さって。。。」という意見がでまして。
そこで「シナリオが良い」というのを見かけたんですね。


シナリオが良い?


面白い面白くない、という話は分かりますが「シナリオが良い」とはこれいかに。
ちょっと抽象的すぎやしませんか。
天空の城ラピュタのシナリオは良い」と言われてもピンとこなくないですか? 自分だけですかね。


自分が思っているシナリオの良し悪しというのはこういうものだと思います。


「昨日の放課後、田中くんから誘われて、悪そうな人には見えないから、ついていったら校舎裏で告白されたんだけど、鼻毛出てたから断っちゃった」


「昨日の放課後、田中くんから誘われて、鼻毛出てたから、ついていったら校舎裏で告白されたんだけど、悪そうな人に見えないから断っちゃった」


似たような内容ですけど脳内で映像化したら、後者は違和感ありますよね。
どっちが良いシナリオかっていえば前者です。整合性が取れていて納得感がありますよね。
(例が悪い、という話はさておき)


シナリオの良し悪しって、整合性が取れてるとか原因と結果の関係にストンと納得する、とかそういう事だと思うんですよね。


んじゃ、よく言われる「シナリオが良い!」というのは、どういう事かというと視聴者側(ゲームだとプレイヤー側)が理想とする「こうなればいいな」という内容を踏まえているだけなんですね。


「毎日毎日、1時間ごとに小姑みたいに『鉛筆の持ち方が悪いから字が汚い』だの『字が汚いから仕事が遅いんだ』だのいいやがって、あのバカ上司め。社長の息子ってだけで仕事も出来ないくせに上司ヅラしやがって。ああ、腹立つなあ!」というシーンに続いて
「今日こそやってやる! やってやるぞ!」って視聴者の期待を煽っておいて
「バン!」とやる。
(バン! の部分は自由に想像してください)


この「バン!」の部分が、視聴者側の理想通りであれば「よくやった! 感動した!」となるわけです。
もちろん整合性がとれていなければ、視聴者は置いてけぼりになりますから、前提として「シナリオが良い」という事になります。


その点を踏まえて。


「日本のRPGってシナリオ良いの?」


おおむね良いと思います。
よく海外で言われる「子供が世界を救う」だとか「体よりでかい剣を細身の少年が振り回してる」という批判も「そういう世界だから」という理由で片付きます。
だから敵もやたらでかい武器持ってるし、巨大なモンスターがたくさんでてくるわけです。
そのルールで統一されているなら、それは世界観です。


子供が世界を救うのも戦える大人がいなくなったとか、大抵はそういう設定がついてますしね。
そういう世界なんです、チャイルドプラネットなんです。


大体、FPSだってうっかり味方AI撃っても撃ち返されないじゃないか。
まあ、アレは「自分の弾は敵しか倒せない」という世界なんだと思ってますが。
超ハイテクで弾が当たる瞬間に敵か味方を自動認識してんの。苦しいな。


とりあえず言いたい事はですね。


「シナリオが良い」だの「シナリオが悪い」って言うだけじゃ、さっぱり分からん!
もっと具体的に言ってくれ!