そらを自由に飛びたいな

おっさんのぼやきです。

クジラの彼。

 

クジラの彼 (角川文庫)

クジラの彼 (角川文庫)

 
ベタ甘なんですけど!
 
ベタ甘なんですけど!
 
思わず二度言ってしまうぐらい、甘いラブコメでした。
つっても、自衛隊三部作で七転八起でくっついたカップル達のその後だったので、ちょっと長いエピソードみたいな印象でした。
 
あと、アレだな。
やっぱエンディング後の「後日談」は子供の話に限る。
 
みんなもーポンポン産め。
ポンポン産んで、もう一度七転八起の日々に戻るがいいさ!
 
という気持ちで帰りの電車を過ごしてました。
 
■これオフレコだから。
 
例の復興相の発言が、結構小さくない波紋になってるそうで。
 
まあ、態度やら口調は「へえ、ミナミの帝王の新作の撮影かな」って思う感じだったけど、言ってることそのものは割ともっともだよなあ、と。
 
というのも被災地への救援活動とか瓦礫除去とか仮設住宅の建設とかは、国パワーで出来るんですよ。
ただ、そこから「じゃあ、店作って家立てて生活元に戻そうぜー」という段階になるとね、国は手を出しにくい。
 
例えば、おばあちゃんの家が壊れたとして、そのおばあちゃんの家を税金で建て直すべきか否か、って言われると難しいじゃないですか。
税金っつーと無尽蔵にあるように聞こえるけど「お前の金」だからね。
国に「なんとかしろ」っつーのは「(金は出すから!)」って言葉が後ろにつくんですよ。
 
さて、おばあちゃんの家を建て直すべきか否か。
じじばばまとめて介護施設に放り込んだ方が手っ取り早いし、安上りだし、雇用が増えるじゃないですか。
じゃあ、無差別に60歳以上は全員施設行き、とかするとヤバいわけで、ヤバいけど国が出てくるとそうならざるを得ないわけ。
個人個人の都合なんて考えられる仕組みになってないから。
 
だから、個人個人の都合を考えられる末端、つまり地方自治体がやる気出して、知恵使って、どうにかする方法考えろよ、と。
「国の金をアテにしてっと、東北まるごと施設に叩き込むぞ」と。
 
そう、国の判断基準で言えば、過疎地域が大量にある東北地方って「いらない」んですよ。
んで、震災前であれば、平気な顔して国に金をたかって、それを元に無駄遣いしてたような自治体揃いですから。
 
同じような感覚で今「家がないんだ。金くれよ」と言われても国にも金はないわけで。
だったら、シビアな判断をせざるを得ない。
 
まあ、言葉はアホの子丸出しでしたけど、言ってることそのものは一応、理があったんじゃねえかなあ、と思ったりします。
 
あと、やっぱ借金申し込む側が相手より遅く来る、っつーのは、自分も「ないなあ」と思いました。
だって「全員は助けられん」って分かってる中で復興相やらされるのって、それだけで貧乏くじだもの。
 
まあ、何や言うたかて、怒ったら負けやと思うがね。
 
■ヒーロー。
 
立ち上がる最初の一人は紛れもなくヒーローだと思うけど。
 
立ち上がった者たちが次から次へと倒されていく姿を見て、それでも立ち上がる百番目の一人もまたヒーローなのだと思う。