「ありのまま受け入れる」の具体的な行動
「相手のありのまま受け入れることが大切」みたいな話は、よくある。
それって具体的にどないしたらええねん、と思うことはあるが、
なんとなく自分が「こういうことじゃねえかな」と思ってやってることを書いてみる。
■結論
・相手のアクションに、肯定的なリアクションをする。
・自分の(相手からは見えない)状況を伝える。
・上の2点を両方ともやる。片方だけしか出来ない時は諦める。
以上3点です。
以下、説明。
■相手のアクションに、肯定的なリアクションをする。
自分はよくこれを「ボールを拾う」という言い方をします。
キャッチボールでもバレーボールでもいいんですけど、イメージはボールのやりとりで、相手から大暴投みたいな球をパスされたとしても、それを拾いに行く。
具体的には、
A「こんにちは、よかったら趣味を教えて下さい」
B「こんにちは、私の趣味は『おっぱいマウスパッド収集』です」
アウトーーーーー!!!!!
となりそうになる所を、グッとこらえて
A「おっぱいだけですか?お尻タイプもありますよね?」
と返します。
すると、
B「ええ、お尻はちょっと違うんですね」
と返ってきたりする。
そのあとはBさんがその趣味をどう楽しんでいるのか、具体的にどうしてるのか、みたいな話を聞けたりします。
さらに、そこから『何が良いのか』という点を深くつっこんでいくと、意外なところで「あ、その良さは分かる。なるほど、『おっぱいマウスパッド収集』の良さがちょっと分かりました」となったりします。
そう答えると、Bさんも「分かってもらえた」と喜んでくれたりします。
この話をすると、「そんなのを知ってどうするのか」という疑問はよくぶつけられますが、自分の場合、「他の人と違う視点や考え方」を知るのが好きで、なおかつメシの種にしてるので、これについては好きでやってます。
■自分の(相手からは見えない)状況を伝える。
これについては、相手へのフォローというか、エクスキューズです。
例えば、
B「さらにですね、これの面白い点が」
A「すみません。私、これから用事がありまして、あと10分しか話が伺えません」
みたいなことですね。
「聞き慣れない単語が多くて理解が追いついてません」とか
「ご飯を食べたあとなので、眠いです」とか
「トイレに先に行ってきていいですか」などなどもあります。
大抵は、相槌ついでの表情や仕草で伝えてますが、声に出すこともあります。
理解が追いつかない時や、眠い時は紙とペンを出して、
「ちょっと私が理解した所まで説明していいですか」
と言う事もあります。
(なのでカバンに紙とペンを入れてます)
■上の2点を両方ともやる。片方だけしか出来ない時は諦める。
そして、この2点は両方やらないと、誠実じゃないです。
肯定的なリアクションは、やればやるほど相手は「分かってくれてる」と思って、こちらへの「それならこれもわかるだろう」という期待値をあげます。
男女の間柄なら、これだけで「この人、私のことが好きなのかも!私も好きかも!」と誤解されかねない。
なので、こちらの温度感を伝えます。
「難しい」とか「時間があまり取れないです」とか「面白いですが今ちょっと忙しいです」とかとか。
すると相手も「なるほど、私に無条件に親愛を注いでくれてるわけじゃないんだ」と理解します。
前者だけだと『誰にでも優しい』ですし、後者だけだと『ちょっと冷たい』です。
どちらか片方だけが相手に伝わるのは誤解の元ですし、信頼関係における誤解は、災いの種になりやすいです。
なので、両方とも合わせて行います。
両方ともできない時は、すっぱり諦めて両方しない方がいいです。
うまい人は「その話は面白そうだけど、今忙しいからまた今度聞かせてください」とスッと引きます。
■まとめ
・相手のアクションに、肯定的なリアクションをする。
・自分の(相手からは見えない)状況を伝える。
・上の2点を両方ともやる。片方だけしか出来ない時は諦める。
です。
ただ、これだと「自分の話をしたい」という欲求は満たせないので、別の手段を取る必要があります。
自分の場合、その欲求については、SNSと家族でだいたい発散できてるので、あまり言うことがないです。
■余談。
・相手の話について、気持ちを引かない。
というのも心がけてたりします。
引くと相手に伝わるので、そこでシャッターおろされるんですよね。
なので、話を聞く前に、すごく酷い話を想定しておきます。
これ、職場でも有用で、トラブル報告を受けた時に、
C「すみません!トラブルが起きました!」
A「はーい、どうしたの?サーバセンターが爆発した?」
C「いや、そこまでじゃないんですけど、サービス説明が誤ってまして」
A「良かった。サーバセンターは無事だったね。被害状況は?」
みたいな感じで使います。
Cさんも「そこまでじゃない」と言ってる時点で、(そうか、ふっとんだわけじゃないもんな)と思い直して、ちょっと落ち着くんですよね。
すごく酷い話を事前に想定しておくテクニック、よかったら使ってみてください。
以上です。