そらを自由に飛びたいな

おっさんのぼやきです。

戦場のヴァルキュリア。キャスリンかわいいよ編。

PS3戦場のヴァルキュリアをクリア。

戦場のヴァルキュリア PLAYSTATION 3 the Best

戦場のヴァルキュリア PLAYSTATION 3 the Best


ジャンルはシミュレーションゲームになるのかな。
戦闘と紙芝居を交互に見る感じで、街の中を歩いたりとか村人に話を聞いたりとかそういう要素は無し。
んで、グラフィックが特徴的で「より手描きっぽく」描写されていて、HDMIケーブルで接続して見ると、なんかOVAアニメみたいな画質になる(良い意味で)
コスト的な話は知らないけど、この映像そのまんまでアニメ作品にしても「見れる」なあ、と思った。


戦闘のシステムは、味方軍と敵軍とで、行動ポイントがあって。
その行動ポイントを使って戦闘員や戦車をひとつずつ動かしていく。
全部使い切ったら、敵のターン。
んで、この行動ポイントを使って移動している最中は、当然他のキャラクターは動かない。
マシンガンやライフルを持ってる敵の正面に立つと迎撃してきたりするけど、例えば、後ろから近づくと、まったく動かない。
攻撃する時はTPS視点で「敵のどの辺を狙うか」を決められる。敵の弱点を狙えば効果的。


先日のJRPG批判の話じゃないけど「戦場なのにひとりずつ動くなんておかしい」とか言われそうだけども。まったくその通りなので、反論のしようがない。
だって、偵察兵とか他の人間が全く動いていない中を100mぐらい走るんですよ。どんな加速装置だ。
まあ、それはそれで「ゲームだから」「SEGAだから」で片付くんですけどね。


んで、またこのシステムが詰将棋みたいで面白いんですね。


Q.残り3ポイントで敵は防御力の低いライフル兵3人と防御力の高いマシンガン兵1名が陣地の土嚢に隠れてる、こちらは狙撃兵一名とマシンガン兵一名のみ。


A.マシンガン兵で近づいて土嚢をグレネードで破壊して、敵集団の後ろに立って行動終了。狙撃兵で無防備になったマシンガン兵を一撃死させて行動終了。
これでターン終了すると、敵のターンになってライフル兵が行動しようと思ったらマシンガン兵の自動迎撃ですぐ殺される、しかもポイントは1余るから、次のターンに持ち越しで、俺天才じゃん。


こんな感じの楽しみ方で、かなり自分好みでした。


ただ、残念なのはレベルデザイン(また出たよこの話)
後半になるにつれて、無茶な配置や増援が増えてきてウンザリしたので最後の方は攻略サイトを見ながらクリアした。
あまりシミュレーションゲームで途中セーブとかは好きじゃないんだけど、30分かけて詰めた局面を「背後から敵の増援が!」「背後から襲われリーダーが即死しました。ゲームオーバー」では、さすがにやってられない。
スパロボじゃないんだから。
全部で20〜25ぐらいしかステージがないので「あとちょっとでクリア」と思いながら遊びました。


あと、最近の風潮なのか。
一昔前の戦略ゲーといえば、無個性無人格な「ソルジャーA,B,C」「大戦車A」「中戦車A」みたいなキャラクターだったのですが(ファイヤーエムブレムは例外)
今作は、モブである戦闘員が全員ボイス付きのオリジナルモーション付きです。すげえ。
多分、アニメ化とか資料集とかコミック化とか大人の事情もあるんでしょうけど、個人的にこれは嬉しい。


きちんと名前があって性格と性格に合わせたスキルがあって声がついてる。
戦闘員同士で仲の良い悪いがあって、戦闘中にわいわい言ってる。
こりゃすげえな、と思いました。


んで、個人的に気に入ったのは狙撃兵のキャスリン・オハラ。
35歳女性。「25歳」でも通用する美貌だが前大戦にも15歳の若さで参戦しているベテラン。
前大戦時に自身の弾切れにより仲間を見殺しにしていて、そのトラウマから弾薬の補充には神経質。
通常の弾薬とは別に弾薬を隠し持っていて、こっそり補充したりする「弾薬補充スキル」を持っている。
その反面、弾切れや逆境に弱く、戦況が悪くなると「悲観主義スキル」が発動して能力が低下する。
もう一度「仲間」を守るために参戦した。
狙撃する時の掛け声は「もう二度とっ!」「貫いてっ!」


こんなのがモブ。
メンバー選出によっては、一度も聞く事のない声やらモーションやらがたんまり。
すげえ。


こういう人格の差別化による長時間プレイへのうながしは個人的にアリだと思う。
ファイナルファイトでハガーでクリアしたから今度はガイで、みたいな)


まとめ。
・戦闘システムが独特で面白い。
・メディア展開とセットとはいえ、キャラゲーとして見るとすごすぎる。
・グラフィックすごい。
・キャスリン・オハラの設定が熱い。
・戦略ゲーとしてみると、もうちょっと。


全体的にはザべスト価格ならお買い得、って感じでした。
多分、アニメとコミックとセットで体験すれば、もうちょっと感情移入できたと思うので、通常定価でもお買い得だったんじゃないか、と予想。
(そこらへんがamazonレビューでの高評価だと思う)


最後にユーザーの方が映像編集したモブキャラクター紹介動画。