そらを自由に飛びたいな

おっさんのぼやきです。

海外からきた人、日本で生まれた海外の人。


「中国人の連中は〜」「在日の韓国人は〜」という話を読んだり耳にしたりする度に思い出す。


何年か前、在日韓国人の友人が祖国で結婚式を挙げるという話を聞いて。
案内が来てない! と文句を言うと「旅費負担できひんから日本の人には案内出してない」と水くさいことを言うので、気にすんな! と飛行機に飛び乗って韓国まで行った。
(ここ、惚れるポイントですよ)


まあ、結婚式を肴に海外旅行を楽しみたかった、というのも動機のひとつなんだけどね。


もう一人、日本から来た友人がいたのだけれど、その人と自分は二人で、友人の家族や親戚に歓迎された。
「遠いとこからよく来てくれた!」と。
言葉はよく分からなかったけれど、その歓迎の意思は十分伝わりました。


自分が見た韓国の地は、確かに日本と比べると不思議なトコが多い。
道路がやたら広いし、タクシーの運転は乱暴だし、コンビニでおにぎりと炭酸飲料の組み合わせのフェアをやってる。
多くの韓国人が日本語の勉強をしていて「日本語覚えたら日本行って稼げる」といっていたのが印象に残ってます。


そんな韓国を一人でブラブラしたり、友人の弟さんに案内してもらったりした。
(友人本人はなんか忙しそうだった)


しかし、友人の弟さんが案内してくれる観光地ではあまり良いサービスが受けられず「こんなはずじゃないのに、こんな国じゃないのに。もっといい国なのに」と何度もつぶやいていた。
(日本でも有名な観光地だとロクでもない業者が多いんですけどね)


友人の弟さんは日本への移住当時まだ幼く、日本に来てから韓国という国について学んだので「韓国はいい国なんだ」という思い込みになっていたのだと思う。


とはいえ、韓国と一口に言っても広い。
飽食大国日本に餓死者がいるように、韓国にもやはりそういうものはある。


誰にとっても祖国はいい国なのだ。
バカにされれば腹が立つし、褒められれば嬉しい。


「国」と言われてピンとこない人は「出身地」や、あるいは極端に「親」と言い換えてもいいと思う。
そこで生まれ育った、という意味では変わらない。


試しに、苦難を共にした友人相手でも将来を約束した恋人相手でもいいから「お前の親、低学歴だよな」と言ってみるといい。
責任は持たないが、おそらく、その縁は切れるだろう。
他人の祖国をバカにする、というのはそういうことである。