そらを自由に飛びたいな

おっさんのぼやきです。

たらみゼリーもぐもぐ。


たらみゼリーはホント革新的だよなあ。
なんかこう大手製菓会社が培ってきたゼリー技術をごぼう抜きで置き去りにした感じ。
いまやコンビニに置いてあるゼリーといえば、たらみになっちゃったもんなあ。
んでまた「フルーツをもっと身近に」って企業コピーがいいんだよ、シンプルでかっこいい。
とはいえ、珈琲ゼリーも好きなのでコンビニさんはそこんとこよろしく。最近見かけないのよ。


グルーポンのおせちの件。


全然違うよ、堀江さん
http://anond.hatelabo.jp/20110104091443


この人の意見に同意。
まあ、なんつーか、顔の見えない客相手にザルな食品販売をやられるとホント困る。


例えば、うちの実家なんかだと数万円単位のカニを扱っている。
安いもんじゃないので、注文してくる客は全員、清水の舞台から飛び降りるような覚悟で年末年始の為に注文してきている。
『年に一度の贅沢』という人も少なくない。
「孫に食べさせてあげたくて」とか「今年、娘が嫁入りした家に贈り物として」とか、電話口で聞く理由は様々だけれど、その人達にとってはきっと一生に一度の大イベントなのだろう、と思いつつ注文を受けている。


25年ほど前、古い話だけど、その頃の通販というのは客も店も不安でいっぱいだった。
客は「ちゃんとしたものが到着するのだろうか」と心配だし、店は「ちゃんとお金を払ってもらえるんだろうか」と不安だった。
『支払いは前金でお願いします』なんて通用しない時代だった。
「客を信用してないのか!」と反対に怒られる、そういう時代があった。
代金引換サービスが始まり、通販が盛んになって、ようやく前金でも客はすんなり払ってくれるようになった。


数十年。少しずつ少しずつ通販業界は客との信用を積み上げてきた。
「ちゃんとしたものを送る」「ちゃんとお金を払う(払ってもらう)」
この二つを徹底して守ってきた。
そのおかげで、雪深い地域でも会社は通販で売上をあげることが出来たし、客も不慣れな雪道で事故るリスクを減らして本場のカニを食べる事ができるようになった。


あまり好きではない言葉だけど、こういう関係こそwin-winの関係と呼びたい。


今回、おせちを受け取った人は「やっぱり通販なんて信用するんじゃなかった」と思うだろう。泥がついたのはバードカフェでもグルーポンでもなく、そういった業界全体だ。
そんなもん経営者が辞任したぐらいで許されると思うな。


食品業界、通販業界に出入り禁止ぐらいのことをされても、個人的には「まだ甘い」と思う。
それほどのことをしたのだ。


ちなみに20年前の話は自分が体験した話ではなく、通販を始めた母親から何度も聞かされている話であり、実家の会社の通販部で自分がスタッフに口酸っぱく言ってきた話でもある。


カニやおせちが無事に届かなければ、客は「楽しい正月」そのものを失うのだ。
今年の正月は一生に一度しかないし、人によっては最初の正月であったり、最後の正月であるかもしれない。
そういう想像力のない人間に、通販などしてほしくない。