本屋に行けば「織田信長に学ぶ今日からなれる理想の上司」「豊臣秀吉に学ぶ一日五分で作れる最強の組織」みたいな本が山のようにありまして。
個人的には、比叡山の如く、山ごと燃やしてしまいたいぐらい、ダメな本だと思ってます。
二人とも後継者育成に大失敗しとるやないか。
■例えば「風林火山」というものがあります。
疾きこと風の如く。
徐かなること林の如し。
侵略すること火の如く。
動かざること山の如し。
多分、物語などで、日本人なら一度は聞いたことがあるんじゃなかろうか、という有名な教えでして、武田信玄が心に留めていた、とされています。
「だから、すばらしい」
「これを実践すれば僕も武田信玄に!」
「今日からなれる甲斐武田家当主!」
。。。まあ、なれませんよね。
なんせ武田信玄がいた武田家自体、源平合戦の頃より500年近く続いた一族だったにも関わらず、武田信玄亡き後は、継いだ勝頼の頑張りも虚しく10年もせずに滅びてます。
(勝頼がポンコツだった、というわけではなく、信玄がすごすぎた為、周りの人間がポンコツになってしまったのかな、と思ってます)
なので。
■個人的には、信玄に習うより、勝頼に習った方がよろしいかと。
まあ、8割ぐらいは、武田信玄とそれをカリスマ扱いする家臣団に対する愚痴ボヤキになると思いますが。
にしたって成功話をたらたら自慢されるよりはよほどよろしい。
■ただし。
いくら、他人の失恋話を聞いても、自分の恋愛がうまくいかないように。
他人が得た教訓なぞは、話三割程度のものです。
■今日の猫。
いないなー、と思ったらダンボール箱の中にいた。
寝るわけでもなく、ただ、ダンボール箱の中でくつろぐ。
た、楽しいのかな。