そらを自由に飛びたいな

おっさんのぼやきです。

アフロ田中を結婚編まで読み終えた

 中退、上京、さすらい、しあわせ、結婚の5編を読んだ。

高校編はちょっとつらかった。(作者も「高校から読み始めたら脱落されそう」てコメントしてたけど分かる)

 

各編10巻ずつだから、全部で50巻を読んだことになる。

すごい量だな。

というわけで編ごとにさくっと感想を書く。

 

■中退編。

天然パーマがアフロという田中青年が、高校を中退してる所からスタートする。特に仕事にいそしまないし、ただただ暇を友人たちと一緒に潰す、という退廃ギャグ。

「彼女欲しい」「いや待て、ほんとにほしいのは彼女か?」など二十歳前後の男子特有の会話が懐かし楽しい。

田中の中退を、友人たちがただの事実として受け止めていて特に距離をとったりしないのが、無条件の優しさでとても良い。

笑えるし、癒やされる。

 

■上京編。

実家(埼玉)に半居候状態だった所を、母親に自立を促され、東京(?)で働くことになる。

ついに女性と仲良くなりかけるも、彼女になるのかならないのか、微妙な距離感。女性側も若さゆえのしょうもないプライドがあり、でも結構好きだし、みたいな。

多分、一歩違えばラブコメになるであろうけど、単なるギャグで終わるところが田中の良い所。現実そんなもんだ。

男子寮みたいな暮らしはしんどそう。

 

■さすらい編。

ネット上で有名な「そう!誰も消防車を呼んでいないのである!」でおなじみ。

途中からシェアハウス作り始めるけど、もう大オチ知ってるんだよな、と思いながら読んだ。

好みの女性と付き合いたいのに、なぜか性欲に負けて、その友だちとアレしてしまって、そのことを二人に「遊びだったら許さない」と問われて、「セ、セッション!そう、セッションなんだ!」と言い訳する回は割と好き。

「いい音が聞こえてきたからついセッションしちゃったんだ。そういうことあるだろ」

ないよ。

 

フィクションの浮気バカ話は割と好きです。

 

■しあわせ編。

長く付き合ってた彼女とやっと同棲を始める。

漫画家目指して血反吐吐く、みたいなシーンがあった。

よく「夢に向かって血を吐くような努力を」みたいな話あるけど、努力をするにあたって血を吐くような状態になってる時点で、あまり向いてないんだよな。

もちろん、向いてなくてもやってみたいんじゃ!という気持ちは分かる。

 

■結婚編。  

結婚した。

友人たちも結婚していく中で、独身のままのやつもいて「なぜ俺が!」てなってるの、気持ちは結構分かる。

 

後半あたりからコロナの話が多くなってきて、リモート飲み会とかが今風だな、と思った。

リモート飲み会が何度も開ける仲って、ほんと仲いいんだな。

 

ただ、主人公周りの話だと家庭の話が増えるので、なんとも自分の身上と重なる所もあり、笑える展開はそこまで多くなかった。

それよりは独身勢のキャラクターの話の方が勢いあって面白い。

 

一生に一度のチャンスとまで思った美人の彼女と、おっぱいパブにいったことが原因で別れる話は面白かった。

「なにを言えば正解だったんだ!」

何を言われても『それでも俺は何もしてない!』と言い張るのが正解だと、学生時代に教師に教わったことがある。何を教わってるんだ。

 

■まとめ。

基本ギャグ漫画なので、ゲラゲラ笑って楽しく読み終えることができる。

が、男性のシモネタが多いので、読み手の性別は選ぶ気がする。

 

自分は最初、漫画アプリの無料購読から読み始めた。

寝る前のストレッチの時に、読みながらやるのにちょうどよかったが、無料だとちょっとずつしか読めないので結局、買った。

まんまとはめられてる気がするが、面白い漫画で読めたので満足。