そらを自由に飛びたいな

おっさんのぼやきです。

空島から落ちたら死ぬのか。


漫画「ワンピース」の中に空島という空に浮かぶ国が出てくる。
その国では、当たり前のように人々が暮らし、はるか下に存在する地上の事をあまり知らない。
時折、地上から旅人がやってくるのを知っていて、地上にも人間が住んでいる事を知っているぐらい。


その地上がいったい、どうなってるのかは知らない。
物語の中でも、地上にいけばたくさんある「土」を求めて空島の中で戦争を続けていた。
それぐらい地上の事を知らない。


「空にある国」という点だけ挙げれば、他の作品にも山のように登場する。
でも、その大半は「高度な文明を持ち、地上から空へと住居を移した」ってパターンがほとんどだったりする。
だから、地上の事もよく知ってる。


でも、空島の人は地上を知らない。
そして、渡航の難しさから同じ旅人が再び訪れる事もない。


って事は「空島から落ちたら死ぬ」という基本的な事すら、知らないんじゃないだろうか。
知識としては「死ぬらしい」ぐらいのレベルで知ってるかもしれないけど、実感としては、その落ちて死んだ死体を誰も見たことがないのだから、知らないんだと思う。


そう考えてみると。


戦争の発端となった大陸浮上から400年後の子孫が「今でも約束の鐘を鳴らせば届くはずだ!」というのは、もしかしたら、そういう「地上はどうなってるか分からん」という曖昧さが希望となって後押ししてたりもするのかな。


と思ってみた。