龍が如く見参! PLAYSTATION 3 The BEST
- 出版社/メーカー: セガ
- 発売日: 2008/12/11
- メディア: Video Game
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龍が如くは、シェンムーを進化させたゲームである。それは疑いようもない。
だけれど鳥から進化したダチョウの足が4本指ではないのと同じように、龍がごとくもまた「本来、ゼロから考えたのであれば、そうした方が最善と思えるのに」といった欠点を持ってしまっている。
というのが、最初から最後までの感じた事でした。
例えば、戦闘シーン。
最近の3Dアクションゲームではプレイヤーの意思通りにキャラクターを動かさせる為(≠難易度を下げる為)、攻撃ボタンを押せばキャラクターが近くにいる敵の方を向いて攻撃するようになっている。
ここ数年では、特にこの補助機能が強めに設定されていて「男前の主人公があさっての方向に向かってパンチする」といったストレスを感じにくくなっている。
ところが、龍が如くはこの辺がシビアになっていて、気を抜くとあさっての方向に向かってパンチを繰り出している。
もちろん、シェンムーではこれはアリだった。
バーチャファイターを意識した技も多くあったので、バーチャファイターと同じぐらいシビアに調整してあるぐらいで、ちょうどよかった。
でも、龍が如くはシェンムーではない。
敵に囲まれて防御するので手一杯の時に、ようやく出来た隙に攻撃を繰り出したら、誰もいない空間に素振りする主人公。その背中を敵に斬られて倒れる。なんのコントだ。
当たり前だけれど、プレイヤーにはその敵が見えているのだから、攻撃ボタンを押したプレイヤーが攻撃したいのは、その敵なのだ。
あと敵の方向を十字キーで押しながら攻撃ボタン連打してれば勝てるザコ戦に比べて、ボス戦がきつすぎる。
難易度が高いわけではなくて、ボスの動きが超人的すぎておかしい。
ミニゲーム(きつめのザコ戦など)をクリアして覚えた派手な技がほとんど使えない。
ボスの攻撃をガードした後の隙に1、2回、弱攻撃でシパシパと斬りつける。これを繰り返すだけ。
少なくとも初見ではそんな感じだった。
以上、戦闘シーンについてはこんな感じだった。
「やりこめば、もっと面白くなるよ!」という意見もあるかもしんないけど、自分は根気と婚期の無さには自信があるので、そこまでたどり着くのは無理です、すいません。
ただ、ゲーム中に何度もある「△ボタンで殴れ!」や「○ボタンで避けろ!」みたいなアクションは面白かった。
成功しても失敗しても、それに応じたリアクションが見ていて楽しかった。
数あるミニゲームは将棋や麻雀が本格的すぎて「龍が如くを遊びたい層」にウケるのかな、と疑問にも思ったけど、別にやらなきゃやらないで関係ない脇道なので、置いておく。
ストーリーについては特に不満もなく。
個人的には真島のキャラクターが好きなので、もうちょっと活躍させてほしかったなー、という気もするけど、そうなるとアクが強いからシナリオ進行がグダグダになるかもしれないなー、とも思う。
個人的に一番好きなトコは、滝修行(半裸のお姉さんとセクシーボイスを背景にリズムアクション、というミニゲーム)でクリアした後にフンドシ一丁の主人公が妙に大きな態度で滝から出てくる所。
このシーンが何度もあるにも関わらず「カットできない」という点で、腹抱えて転げ回りました。さすがSEGA。
まとめ。
ゲームとしては幅広い遊び方もできるし、ストーリーが嫌いじゃなければ万人向けで楽しめると思う。
戦闘も遊びながら「素手だけで倒してみよう」とか「新しい必殺技覚えたから試し斬りしよう」とかモチベーションを高めてくれる要素がいいタイミングで入ってくるので面白い。
ホント、あの空振りアクションだけどうにかしてくれたらなー。
「簡単操作でかっこよいアクションを」が重要なゲームだと思うので「かっこわるいアクション」は徹底的に省いてもらいたいな、とホントに思う。
(やられないように難易度さげろ、という意味ではない)
とりあえず、一回クリアした限りでは、そんなとこです。